第638話 久し振りに日本へちゃんと戻る

おっさんこんな日々を過ごしてたんだけどね・・・・


日本にいるおっさんの息子の誕生日がもうすぐでね。

白河 遼太郎って言うんだけどさ・・・・


妻が久しぶりにこちらで過ごすように言ってきたんだよね。

珍しい・・・・息子の誕生日を祝うのか?

それに何やら相談があるらしい。


うーん・・・・友里奈からの相談か・・・・


まあ、本当ならおっさんも子育てに参加しないとだけど・・・・

もう大きいからね。

千亜希は昨年大学を卒業後、大学院へ。さらに数年勉強したいのだとか。

昔から読書好きでね。

誰に似たのか頭もよくって。


あ、そうそう、息子の遼太郎も今は高校1年生。


あ、早速向かうか・・・・


そう思ったら和佳がやってきてね・・・・

「あちらに向かうのですね?」


「ああ、一寸妻に来るように言われてね。ああいった事は言わないんだよ普段は、なので今すぐに向かう。」


「・・・・では久しぶりにに失礼して・・・・」


何か知らんけど、和佳が抱き着いてきてキスを・・・・うん?・・・・ありゃ?

和佳が消えちゃった・・・・

「私も!」

「あ、和澄は駄目!」

「何で?」


「妊娠中・・・・」


「あ、そうだった・・・・お姉ちゃん、頑張ってね?」


【着いていくだけですから・・・・それとマスター、息子様に何かお渡しするのでは?】


「あ、そうだった・・・・」


おっさん何か精霊の宿るアイテムを渡そうかと思ってね。

万が一はガルムとフェンリルの子供が守ってくれるけど・・・・

良き相談相手になってくれるんじゃないかと思ってね。


「あ、あっちでも精霊って宿れるの?」

【こちらで用意したアイテムに宿ってもらい、あちらで何か別のアイテムに宿るのでしたら、宿の移動ですので可能ですわ。】


「そうか・・・・短剣とかにしようかと思ったんだけどね・・・・あっちじゃあまり使い道がないというか、普段持ち歩かないからさ。」


【では・・・・鍵や、ライトにいたしますか?】


・・・・鍵か・・・・家の鍵なら普段持ち歩くだろうしな。あ、後はあれか?スマホ。


「鍵やライトもいいね。後はスマホだな。」


【畏まりました。何体か連れて行きます。】


何体もいらんだろうと思うんだけどね・・・・


・・・・

・・・

・・


まあたまに日本へ帰ってるんだけどさ・・・・


あれ?ずいぶん間が空いた?


「ただいま・・・・」


するとゲートを設置している場所に友里奈が待っていた。

「こーちゃんお帰り。」


「なかなか帰らなくてごめんね。」


「いいのよ。まあ、遼太郎が大学を卒業すれば、私もあっちへ移住しようとは思ってるけれど、今はまだかな。」


「あと7年か・・・・」

おっさんも友里奈も年を取らなくなった。40半ばのまま。

まあ、まだごまかしは効く。20代の子を持つ親は40代でも沢山いるからね。

だけどあと7年経てば・・・・

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