第634話 捜索に協力してくれた、下位の精霊


「ええと・・・・おっさんのアイテムに宿るんだよね?元々精霊が宿るために作ったアイテムなんて、もう皆宿ってると思うんだけどね・・・・」


「その事でしたら心配には及びませんわ。下位の精霊は、消費する魔力も少ないですし。」


「そうなのかい?じゃあ・・・・どうしたらいいのかな?おっさん確かに複数の精霊がこう、おっさんの周りに・・・・まとわりついてる感覚があるんだけどさ・・・結構な数っぽいんだけど?」


「まあ流石はマスターですわ!よくお分かりで・・・・」


「いやいやちょっと待って?いくらなんでもいすぎじゃない?流石にこんなにアイテム・・・・ないよ、多分。」


一寸冷静になってみようか?


おっさんがスキルを駆使し造ったアイテムって・・・・何があったっけ?

まずはそうだな・・・・武器か・・・・

武器に関しては、精霊用の剣を打ったからなあ・・・・

あるのはおっさんシリーズか?


おっさんシリーズと言えば・・・・

防具もそうなんだよね・・・・

防具というか、服?

服に防御力を、快適性能を付与したの。


あ、後はあれだな、カバン。

収納かばんだな。


それに・・・・ゲートかあ・・・・

もしかして剣以外ではゲートが一番作ったんじゃないかな?


むむ・・・・そう思うと結構あるなあ?

だけど、ゲートに宿ってどうするんだ?

その場に固定になっちゃうよ?


うーん・・・・他にあったっけ?

あ、プレートとかだなあ?


それと・・・・いやあ、思い出せないなあ?

作ったとして、手元になければもう訳わからんレベルだよね?


「マスター?まずはそのマスターの装備品のうち、まだ精霊が宿っていない品に精霊が宿る事にしましょう。」


いやいや宿ってどうなるの?


「なあ和佳・・・・そんな・・・・服に精霊が複数宿って、どうなっちゃうんだい?」


「ええと特にはどうもなりませんわ。マスターはかなりの魔力の持ち主ですし、下位の精霊の10体、20体が宿ったところで、どうともならないと思いますわ。」


「それはおっさんの事だねえ?ちなみにその精霊がそんな風に宿るメリットは?」


「マスターのおそばに居続ける事で、マスターの魔力を得る事が出来ます。そして、その魔力で自身を高める事が出来ますわ。」


「ええとその・・・・自身を高めるって何?」


「そうですわね・・・・精霊の格が上がりやすくなりますわ。」


「ええ・・・・おっさんの魔力を得たらそんなになるの?ちょっと安易すぎない?」


「いえ。そこは彼女らの頑張った結果ですから。」


「ああそうだよね・・・・かなり調べてもらったんだよね?」


「恐らくは・・・・」


だけど実情は・・・・

【ねえどうしよ?実際そんなに調べてないよね?】


【ええ・・・・だって予め教えてもらった場所にいたしね?】


【どうしよ?】

【・・・・そこは内緒で?】


・・・・いいのだろうか?

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