第610話 精霊に女神を探してもらう

「では早速・・・・」


何やら精霊に語り掛けているようだけど、何言ってるのかわからない・・・・



【聞いての通り、マスターが女神の捜査を依頼しました。最初に手がかりを発見した精霊には、ご褒美がありますので、皆さんしっかり探して下さいね。】


【和佳様本当ですか!】


【ええ。それに、居場所を突き止めて下されば、さらなるご褒美が・・・・】


【あのあの!ご褒美は下位の私達でも可能なのですか?】


【ええ無論ですわ。手がかりを見つけ出し、発見されれば・・・・マスターの造る何かしらのアイテムに宿る事を約束しましょう!】


【ええ!それは・・・・今まで上位の精霊のみが許されていた、シラカワ様の精霊に・・・・下位の精霊もチャンスが?】


【しかも、場合によっては名を頂けるかも・・・・こちらは極めて難しいですけれど・・・・何せ今まで私以外の精霊に名を頂けてはいませんから。名乗っているのは元々最上位の、元から名のある精霊のみ。】


【凄い・・・・これって早い者勝ちですか?】


【複数で協力してもいいのですよ?その場合、その全部に権利がありますからね。何せアイテムはまだまだ沢山ありますから。】


【では相談して、探してきます!】



こんな内容とはおっさん全く気が付かなかったよ。


「マスター、沢山の精霊が探すのを手伝ってくれるようですわ。」


「そうなのかい?それは助かるけど・・・・手がかりとかあるのかい?」


「いえ特には・・・・強いて言えば口田様のおられる地域の周囲でしょうか?女神もですが、女魔王の居場所が分かればそこから何らかの足取りが見つかるかと思いまして。」


そう都合よく見つかるのかね・・・・


まあ気長に待ってよう。

それにおっさんも少し動いとくかな?


「じゃあそっちは精霊にお願いするとして・・・・念のため、神について少し調べようかな?」


「神、ですか?デア様に確認すればよろしいのでは?」


「それもそうなんだけどね・・・・あの3人の神?珠ができた途端に取りに来るだろう?今後の事を考えると、彼等の事も調べたほうがいいかなあと思ってね。」


「さようですか・・・・精霊には不可侵の領域ですので、それはマスターが自力で調べて頂く必要がありますが、問題ないでしょうか?」


「ああ、それは問題ないよ。今晩にでもデアと珠を作って、3人にきてもらい、何らかのアイテムをこっそり忍ばせてみるよ。」


あの3人は何処からやってきて、何処に去っているのか・・・・

それに珠をどう使うのか疑問だしね。


まあ、イザとなればおっさん全力で迎え撃つけどね。

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