第604話 ロートレック公爵の剣には世話好きな精霊が?

さっきのロニーさんと同じく、ロートレック公爵と共に剣を持つ事にしたんだけど・・・・


「あらあら・・・・なるほど・・・・それは中々ですわね。」

何やら和佳言っているけれど・・・・

ロニーさんの時と違い分りずらい・・・・

「今度はどうしたんだい?」

「ええっと・・・・自身と同じぐらいの背の女性を、との事なのですが・・・・」


・・・・中々にロートレック公爵は背が高いんだよね。180ぐらいあるんじゃない?

そんな背の女性は中々・・・・

「それにですね、現在のロートレック公爵はいいでしょう。しかし次代の、その後の公爵は?」

・・・・ええと次代のは問題ないんじゃないかな?

確か背が高かったような。

何せロートレック公爵の息子はジスラン君を除き、軒並み背が高い。そうは言ってもジスラン君も170はあると思うけどね。

そうか・・・・そう言えば奥さんも中々の背だもんな。女性としては高い方じゃないかな。まあ、側室の女性がどのような女性なのかまでは知らないけど。

そうなんだよね。リュシエンヌは背が高い。これはこの両親の影響受けてるよね。

そしてジョスリーヌも、マルスリーヌも、リュシエンヌほどじゃないけど、背は高いね。


「いいんじゃない?ロートレック公爵の家系は皆背が高いし、精霊の背が高くても問題ないだろう・・・・多分だけど。」

「承りましたわ。そして・・・世話好きな女性が好みのようですわ。更には・・・・こっそり甘えたいようで・・・・」

世話好き?

いいのかそんなので?

まあ気にしないでおこう。それに・・・・奥さんにも見せられない事もあるだろうし・・・・精霊さんに甘えてストレス発散だね!

何せ貴族、しかも公爵となると色々あるんだよこれが。

まあ一応いつの間にかおっさんの爵位は侯爵になってたからね。まあ侯爵の時と比べ何かが変わったという実感はないんだけど。そして気が付けば侯爵が公爵になってったぽくてね。


そんな事を思っていると、ロニーさんの剣の時と同じく、剣が光り出し・・・・鞘もね。暫くして落ち着いたよ。


「こちらも終わりましたわ。では次はエトムント皇帝個人用の剣ですわ。」

「あ?ああ、あんなんどうでもいいぞ??」

おっさんそう思ったんだけどね・・・・ちゃっかり皇帝は聞いていたようだ。

「おい!俺様のもちゃんと好みにしてくれるんだろうな!」

「は?今更女に不自由してねえだろ!」

おっさんは思いっきりかみついた。

「いやそりゃあ外見のいい女は周りにいくらでもいる。だがな・・・・手前みてえに俺と対等に、ため口で相手してくれる女は居ねえんだよ!」

あ、それね・・・・

「どうなの和佳?」

「気の強い精霊にしますか?それとも天然さん?電波系?」

・・・・電波系とか・・・・久し振りに聞いた気がする。

「あ、空気の読める女性じゃないと厳しいぞ?いくらなんでも始終ため口という訳にはいかないからね。」

「畏まりましたわ。」

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