第584話 久しぶりにエルフの里へ

おっさん揉み返しが酷く、まともに一人で歩けなくってね。

今おっさんの大剣に常駐している4体の精霊さんが手伝って・・・ってなんで持ち上げるの?

そのまま運ばれちゃったよ・・・・おーい・・・・何処へ行くのか分かってるの?


【ねえマスター?聞こえてる?】

あれ?誰だっけ?

【お姉ちゃん・・・・今は和佳だっけ?の妹精霊だよ?今はマスターの頭の中は私がいるから、困った事があったら言ってね?】


うん?あ、そう言えばそんな事言ってたっけ?

困った事と言ってもね・・・・今現在困った事まっしぐらなんだけど・・・・


【あ、それは問題ないわね?ゲート部屋に向かうだけだから。】


そんな事を言われつつ、あっという間にゲート部屋。


エルフの里か・・・・随分行ってないような気がします。


あ、和佳が先に向かった?

【おねえちゃんが知らせに行ったみたいだね?】

暫くして和佳が戻ってきた。

「ではマスター、向かいましょうか?」


おっさんと精霊一行はエルフの里へ向かった・・・・


・・・・

・・・

・・


エルフの里、随分ぶりだけど・・・・何だか様子がおかしい。

何だ?

そう思ったら、和佳が

「さあ皆さんお待ちかねですわ?」

そう言って案内をしてくれます。


ええと、よく分からないけど、ここは入った事あったっけ?


もう何年も来てないからね。

まあ和佳が入っていくので、おっさんも入っていくと・・・・


お腹の大きなファートとサージュが出迎えてくれ、左右からお腹の許す限り抱きついてきたよ。

「ダーリン♪凄いタイミングで来るんだね!」

え?何だ?

「二人とも陣痛中。」

うん?

「ええとそのずっと会わなくってごめんよ、ファート、それにサージュ。」


先ずファートがキスを。

おっさん軽く抱き返し・・・・いや、それにしてもお腹大きいな?

次にサージュとキス。


いや、相変わらず何考えてるのかわからない顔してるけど、綺麗だ・・・・

そう、この2人、言動は分かり易いんだけど、その実何を考えてるのか掴みどころがないんだよ。


「私達何時になったら信用してくれるのかな?」

少し寂しそうな表情のファート。

「仕方ない。こんな態度では真の理解は得られない。」


何の理解?サージュ。


おっさん結局この2人の事ほとんど何も知らないんだよね。

賢者の娘らしいのと、精霊に関しての女王とかよく分からないし・・・・


そんな中、綺麗な顔の2人が、凄い形相に・・・・そう、痛みで顔がゆがんだ?そう言った表現がピッタリな・・・・なまじ美女だからね・・・・


あ、もしかして深い陣痛?

近くにいた和佳が見る。

「マスター、子宮口が開いてます。もうすぐ産まれますよ?」


え?産まれるの?

ここで?見た感じそんな設備があるようには・・・・


だけど和佳が何かすると、2人のいる所から何かがせり出してくる。

見た感じ分娩台っぽい?

「ダーリン・・・・手を握って!」

「私も握ってほしい。」

え?2人同じタイミング?

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