第568話 ドワーフの酒好きはガチらしい

ドワーフと言えば、背が低く、ずんぐり、そしてひげもじゃ。

あ、男のドワーフね。

女のドワーフは・・・・やはりひげがある?

そしてドワーフと言えば酒が大好き!

三度の飯より酒酒酒!


そして偏屈、こだわりの凄腕職人。

洞窟に、もしくは地下に籠る。それも鉱山。


これがおっさんが思い浮かぶドワーフなのだが・・・・


女性のドワーフは今この場に居ないので何とも言えないが、後はほぼ合ってそうな感じでね。

うーん・・・・もっと砕けたおじさんならいいんだけどね・・・・

単に頑固おやじだからね。


あ、ここって鉱山なのかな?

まあどうでもいいんだが。


ああ、それよりこの、土下座しているドワーフどもを何とかせねば。

「なあ秘書さんや。」


おっさん秘書さん精霊に尋ねる。

ああ、ウェンディ達は面白いものを見ているかのように、クルーザーから眺めてるよ。

まあ、下手に出てきて話を拗らせるよりはいいんだけどね。


「どうしましたかマスターさん?」


「このドワーフ達どうすうすんの?」

「え?どうするも・・・・放置プレイではないのですか?」

「放置すんの?」

いやもっとまじめな返事が来ると思ってたから、それに驚いたよ。

「ふふふ。冗談ですけどね。実際どうされますか?今なら何でもやりたい放題ですよ?」


何を言ってるのか分からんが、このひげもじゃ親父たちをどうしろと?


「まあゲートを置いて、来てもらえばどうでしょう?喜んできてくれますよ。」

・・・・あまり解決にはなって無さそうだが・・・・

「ええと親方さん・・・・ゲロルト親方だっけ?とりあえず話がしたいので、起きてくれませんか?」


一応丁寧に聞いてみますよ?ここで拗らせてもね、困るからね。

だが無視・・・・おいおいどうなってんだ?

「あのゲロルト親方、出来ればお話をしたいので、どうか立ち上がってはもらえませんか?」

秘書さん精霊が親方さんにそう語ると、親方さんが起き上がった。おいどういう事なんだ?なんでおっさんの事は無視で、秘書さん精霊の言う事聞くの?

「精霊様におかれましては、我々が不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません!」

起き上がったはいいけど、秘書さん精霊に謝るって何?一応この精霊さん、おっさんの秘書、ok?

って聞いてないな。

「あのマスター、何でしたらこのまま私が交渉いたしましょうか?」

・・・・この調子だときっとおっさん無視だよね?

「ああ、頼むよ・・・・しかし何で精霊様?」

おっさんふと疑問に思ったので、秘書さんに聞いてみる。

「あ、それはですね、私もよくは知りませんが、昔精霊がドワーフを助けたようで、それからは精霊を崇め奉る、と言った感じのようですわ。」


「あ、そうか。まあいいんだけどさ、話をするなら、もっと酒出そうか?」


それに反応を示した親方達。

「何だ人間!精霊様に対しその馴れ馴れしさは!まあもらえる酒は貰っとこうか、さあ出せすぐ出せ今すぐに、だ!」


何でおっさんにはこんな態度?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る