第552話 4人に剣を出させてみる

「まあ兎に角だ、今はネーミングの事は置いとこう。それよりウェンディ達、君達も剣をサクッと出しちゃってよ。この様子だと君らにも剣が内在?されてると思うんだよね。」


4人の視線が・・・・微妙だ。


「思う所はあるけれど、コジローのネーミングセンスと思ってたから・・・・まあそれは後にしといてあげるわ!ええと、この中じゃ私がやるしかないわよね・・・・はずいけど!女は度胸!ここでやめれば女が廃るってね。行くわよ!」


・・・・行くわよ!って桃レ▼ジャーみたいじゃないか!

「ええと何だっけ?忘れちゃったわ!適当でいいわよね?我の求めに応じ、姿を表せ我が剣にょ!・・・・って痛い!かんじゃった・・・・」


うわ・・・・あんなのでいいのかよ?何せウェンディの手には確かに剣が。

「あら?こんなのでよかったのね?」


残りの3人の注目は、やはりウェンディの握っている剣だろう。

「ええと、どちらの言葉で言えばいいのでしょう・・・・」

「好きな方でいいよね?どちらも恥ずかしいけれど?」

「要は私達自身の要請に剣が応えて出現するんですよね?」


・・・・おっさん返事に悩む・・・・

【何を悩んでいるのですか、マスター?彼女達の認識は概ね正しいのですから、是非肯定して差し上げて下さいまし。】

《そうなのか?まあそうだね・・・・》

「よし、次は君達だ・・・・まあ要は、自身の手に剣をと念じるだけでいいみたいなんだよね。」


おっさんがそう言ったらウェンディが・・・・

「ちょっとコジローどういう事よ!さっきの恥ずかしかったんだから!」


そんなに目くじら立てるほど恥ずかしかったのかな?


そしておっさんとウェンディは声を出して念じ?剣が出現したんだが、3人は・・・・目を瞑り、祈るようなしぐさをしたと思ったら、いつの間にやら手に剣を握ってたよ。

あれえ?

何この差は?

これがいわゆる格差と言うのか?

おっさん一寸へこじゃったよ。

【これしきの事でへこむほど豆腐メンタルでもないでしょうに・・・・】

なんか言ってるけど気にしないでおこう。


「シラカワ様!剣が!出ました!」

「何だか力を感じるよ!」

「ええと、この後どうすれば・・・・ってキャア!」

3人、おっさんに駆け寄ろうとしてたんだけど・・・・


よりにもよって、最後の一人、フレドリカがおっさんの目の前で躓き・・・・

当然ながら手に剣を握ったまま・・・・その勢いで倒れちゃったわけで、しかも握っていた剣が、おっさんにその剣が見事に・・・・そう、おっさんに振りかざす格好になっちゃったんだよね。

まるで警戒してなかったから、もろに剣がズバッと・・・・

あ・・・・これやばい。

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