第551話 いつの間にかおっさんは剣を取り込んでいたようです

「剣を内在させておったのかえ?流石は主じゃ!!」

カトリーンが何やら興奮して指摘してくれる。

「お・・・・おう?なんか知らんが凄いなこれ。あ、ウェンディ達もひょっとして・・・・やってみて?」


そう言うが、4人は微妙な表情だ。


「ねえコジロー、その剣のネーミングセンスどうにかならない?おっさんソードとか・・・・世間ではシラカワソードって認識なんだから、そうしない?」

ウェンディがそう突っ込んでくるが・・・・・こればかりはね。

「だってね、ウェンディ、おっさんソードとか言われても、おっさんが打った剣は何故か全ておっさんソード()になるんだよ?」

「ええ?そうだったの?私てっきりコジローのセンスかと思ってたわ?」

「そんな訳ないじゃないか!」

そうウェンディと話していたら、3人娘の中で、一番まじめ?な・・・・フレドリカだったかな?が遠慮がちに発言してね。

「あ・・・・あの・・・・」


「え?何だいフレドリカ?」


「その・・・・ネーミングですが・・・・修正しないのですか?」


「え?」


「「「え?」」」

おっさんが、え?って思ったら、何故か3人がその反応に驚いたようだ。

「ええ?もしかしてシラカワ様知らないとか?」

ウルリーカが驚きつつそう言ってくる。何が知らないんだ?こう見えて長い事剣打ってるけど、アイテムも作ってるけど、誰もそんな事指摘しなかったぞ?

更にベーダが・・・・

「シラカワ様の作成された色々な武具、アイテム、それらを目にした全員、きっとシラカワ様のセンスで、このネーミングになってると思っちゃってますよ?」

・・・・えええ!マジでか?

「カ・・・・カトリーン、そうなのか?」

「・・・・妾は主のセンスかと思っておったのじゃ。きっと最初から付き合いのあるメーネア殿や、こう言った事に一番敏感なオリアーナ殿もそう思っておるのじゃ。何せアイテムを作成した本人の意思が尊重されるしの。」


これは大変な事になったぞ?今まで打ちまくった剣は全ておっさんソード()。

そして服は・・・・防御力アップや色んな付与されてるのって、これまたおっさんシリーズだったからな・・・・

女性向けの衣服は普通の名前だったから、これは不幸中の幸いか?

おばちゃんブラとか、おばちゃんブラウスか・・・・

こんなんだったら果たして売れていたのかどうか・・・・

「どどどどっ!どうしようカトリーン!こここここれは・・・・困った!」

おっさんついどもってしまったよ。だって驚きの事実だったからね。

「商館で変更すればよいのではなかったかえ?ギルドじゃったかの?妾は生産に関与せなんだからの、この様な知識はないんじゃが・・・・」


【あの、マスター?大事なお話だと思われますが、他の4人の剣の問題はいかがいたしますか?】


は!そうだった!おっさんの作成した色んな物の名前の事に関してだったから、すっかり忘れていたよ。



そして・・・・白河小次郎は、この頭に語り掛ける・・・・女性?の声が何なのか、全く疑問に思っていないのだった・・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る