４５歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

第545話 おっさんに何が起こったのか？

おっさん、気が付けば真っ白い空間に一人でいたよ。

あれ？何ここ？

ひょっとして死んじゃった？

気を失っている間に何が・・・・

そう思っていると、何かが頭の中に話しかけるような気がして。

今までのあの精霊じゃないな？

【・・・・すか・・・？コジローシラカワ・・・・聞こえますか・・・・？】

うん？おっさんを呼んでる？

【聞こえているようですね。今まで貴方の活躍をずっと見ていました。そして、見るしかできない私達でしたが、ここに来て精霊界以外で私達が顕在化できる剣を作成していただき、感謝いたします。あの者たちはそこまで考えていなかった・・・・余裕がなかったのでしょうが、結果としては申し分ありません。】

はああ？なあ、あんたナニモンか知らんけど、何言っちゃってるの？

【そう思うのも無理はありません。貴方はエルフのファートとサージュと出会いましたね？彼女らは・・・・正確にはエルフではありません。今はもう失われた精霊由来のエルフです。】

うん？何でここでファートとサージュの名前が？質問の答えになってないんだけど？

【今は詳しく語れませんが、目覚めたら、彼女等の所へ赴き下さい。そして・・・・行けば分かります。その後は、シュラハト連邦のミロスラーフを訪ねるとよいでしょう。実際今回のこの精霊騒動、4体の精霊は自身では知らないようですが、ミロスラーフの手によりこの地へといざなわれております。】

え？ここに来てミロスラーフが？

【彼を責めてはいけませんよ？実際あなたとの今までの接触で犠牲者は出ていないでしょう？】

え？何言ってんの？セアリアス帝国兵と、シュラハト連邦の兵士めっちゃ死んでだけど？

それにおっさんの妻と子供に酷い事を・・・・

【それは彼個人の行動ではなく、シュラハト連邦の軍師としての指示ですね。それも連邦からの指示です。貴女の妻ナターリヤを生きたままあなたに引き渡す唯一の方法でもありました。そして・・・・本当にセアリアス帝国の兵は死んでいますか？それと、彼に口止めされていますが、本当はあの時、あなたの家族を助けたのですよ、彼は。】

え？ちょっと色々ぶっ飛びすぎ！ええと・・・・皇帝を助けに行ったとき、多数の兵が床に倒れてたぞ？

【生死を確認しましたか？】

・・・・いや・・・・

皇帝の腕が千切れてたからそれどころじゃ・・・・それに・・・・シュラハト連邦の兵？あれも変な動きだったよな？

【一度確認してくださいまし。】

よくわからんけどあんた何なの？

【私は、この世界でも最上位の精霊のうちの一体ですわ。】

・・・・なんだよその上位とか最上位？

【貴方方で言うレベルのようなものですわ。】

よくわからんが・・・・それよりもだ！ちょっと気になるのは・・・・日本の家族を、あいつが色々やらかしたんじゃないの？

【はあ・・・・つい口が・・・・彼は本当に不器用ですね。ですがそうですね・・・・彼の、貴方に対する数々の・・・・色々あると思いますが、結果どうでしたか？】

あ？何が言いたいんだよ？

【今は分からないかもしれませんが・・・・よくよくどうなったか思い出してみて下さい・・・・ああ、そろそろ時間ですね・・・・私達はあの大剣を仮宿とし、コジローシラカワにお仕えいたしますわ。それでは目覚めた後で・・・・】

・・・・全く話が分からん！

何だこれ？それに何だここはっておい！聞いてるのか！

そう思うとまた意識が・・・・またですか？このパターン多くない？

そして・・・・白河小次郎がミロスラーフと再会するのはあと数年後なのであった・・・・