第516話 94層 リビングアーマーの大群

94層。リビングアーマーが大挙して襲ってきた。


今回はがちがちの鎧。


流石に皆手こずっている。


たぶん一対一なら問題ないのだと思うけど、何せ20体近い数で押し寄せてくるから、1人当たり2~3体相手をしないといけない。


この中ではレベルの低い皇帝は、防戦一方。


エルヴィーラとナターリヤでなんとか凌いでいる。


クィンシーは、リューク君と2人してエリザヴェータ女史を守っている。


そしてエリザヴェータ女史がつらそうな顔をしながら魔法を放っている。


・・・・思い出した?

彼女とリューク君とは、その昔リビングアーマーとそっくりだよね?デュラハンの呪いとでもいうべきか、デュラハンそのものになっちゃってたからね。


ま・・・・彼女の魔法は中々だから、一時的に魔法を放った瞬間にはクィンシーとリューク君とに余裕ができるので、その間に仕留めてるみたいだね。


そしておっさんは、ウェンディとカトリーンと3人で、3人の娘さんを守りながら様子を見てるんだよ。


ウェンディとカトリーンにこの場を任せ、おっさんが仕留めに行くのがいいかな?


「コジロー!どうするの?このままじゃ時間かかっちゃうよ!」


ウェンディがおっさんに指摘してくる。

あれ?珍しいな。ウェンディはおっさんの事を、2人っきりの時にコジローと呼んでくるんだよ。


複数の人がいる時には、滅多に言わないはずなんだけどな。


「ああ・・・おっさんが行く!2人は3人の娘さんを守ってあげて!」


「分かったのじゃ!主よ、安心するがよい!」


お!安定のカトリーンだな。


おっさん早速鎧の化け物を仕留めに向かったよ。

・・・・

・・・

・・


まあ、レベル差が激しいから?おっさんが本気を出せば、たとえ20体のリビングアーマーと言えど、瞬殺だったよ。


「うわ・・・・コジロー相変わらず出鱈目な強さね!」


うん、おっさんもそう思うとウェンディ。

「主のスキルを引き継いだ妾もあれほどの強さを発揮するのかの?」


「うーんどうなんだろうね・・・・スキルレベルは兎も角、レベルは引き継いでないからな・・・・」


確かにカトリーンも尋常ならざる強さなんだよね。

たぶん妻同士で争えば、勝つのはカトリーンだろう。

次がナターリヤ、ウェンディ、エルヴィーラの順番かな・・・・


意外な所で、その後はきっとメーネア。

何せおっさんの2度目のスキル譲渡はメーネアだったからね。、


あ・・・鎧が大量に落ちてる・・・一応拾っとくか。何かに使えるかもしれないし、呪われてなければそのまま販売するのも手だしね。


おっさん鎧は打たないんだよ。

鎧は打つ?でいいのか知らんけど。

鍛冶はもっぱら剣だからね。

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