第507話 おっさん大事な事に気が付かない

館に戻り、何時ものごとく、家族風呂・・・・デカいのに入る。


あ、一応リューク君とエリザヴェータ女史には、小さな来客用のお風呂に入ってもらってるよ。

本人の希望でね、夫婦二人で入りたいんだって。

いいねえ若いって。

で、皇帝とクィンシーは、男風呂・・・・どうせ2人しかいないんだからいいだろ?

に入ってもらってね。

まあ、たまには親子で入っとけよ?ってなもんでね。


で・・・・おっさんいつものように・・・・お、今日はカトリーンが一緒か・・・・

入ってね。

「あの深層になるとじゃが、やっと手ごたえが出てくるのう。」


どうやらカトリーンにとって、85層辺りでやっと手ごたえか・・・・これなら100層も安心?


「うん、まあ皇帝だけは気を付けてあげないとな。レベルが上がったみたいだけど、あのまま戦うとか、動きに慣れてないから危なっかしくてさ。」

「分かったのじゃ、気を付けておこう・・・・と、ナターリヤも来たようじゃの。」


「何だ先にカトリーンがいたのか。どうだ?」


何がどうだと思ったら、ナターリヤ何か持ってきたな?

「気が利くのう。」


あ、カトリーンが・・・・酒かあ・・・・

まあ、酔わない程度にね。


暫らくすると、ウェンディが入って来た。


「本当に一緒に来るの?」


「駄目ですか?」


「いいけど・・・・いるよ?」

何言ってるんだと思ったら・・・・

ああ、さっきの3人の娘さんか。

そう思ったら、後からリュシエンヌが子供とやって来たよ。

ああ・・・・もう誰の子か分からないなあ。何人連れてきたんだ?

ウェンディと手分けして洗い場に。あ、マルスリーヌもか。


「わあ・・・・本当に裸で入っちゃったよ?」


「小さい子供もいるしね?」

「流石シラカワ様の奥様方・・・・ここ初めてだけど、皆さま噂にたがわぬプロポーション・・・・」


3人はここ初めてか・・・・


「どうだいここは?」広いだろ?


おっさん3人に声をかけたよ。


「ええ・・・・凄いです・・・・」

「初めて入りました・・・・」

「この床柔らかいんですね・・・・?」


床には、面倒だけどね、掃除してくれる人いるからマット引いてるんだよ。子供が走ってこけたら大変だからね。


暫くして、3人の娘さん、体を洗ったのか、おっさんの所にやって来たよ。


「ああ、湯船ではタオル禁止ね?」

「え?そうなんですか?」

「うん、少なくともここではそうしてるんだよ?」


おっさん、カトリーンとナターリヤと酒を飲みながら・・・・おっさんはコーラだけどね・・・・

まったりしてたんだけどね。

「主よいいのか?」

何がと思ったんだけど・・・・?カトリーンは何がいいのかと言ってるんだ?

「ここで恥ずかしがっては・・・・」

「勝負です!」

「・・・・後で見せるんだから・・・・?」


何か変な事を言ってるけど、娘さん方も湯船に入ってきたよ。

「気持ちいいだろ?温泉なんだよ。」

「気持ちいいです・・・・」

「肌になじみます・・・・」

「すべすべ・・・・」


どうやら気に入ってくれたようです。

あ、そろそろ出ないといけませんね・・・・のぼせます。

「あ、先に出るからね、ゆっくりしてってよ。

おっさん湯船から出て、シャワーを浴びて、出てったっよ。



「み・・・・見ちゃった・・・・」

「家族以外の、初めてみちゃった・・・・」

「あれが・・・・ここに・・・・」


おっさん何か忘れてるような気がしたけど何だっけ?


いつも家族と入ってるから、3人の娘さんが未婚の箱入り娘と言うのを失念してたよ。

というかウェンディもナターリヤも、リュシエンヌもマルスリーヌも居たのに、何で誰も教えてくれないの?


風呂から出て、皆の準備が整ったので、再びダンジョンへ向かったよ。


次は・・・・86層、木材?

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