第473話 オークの睾丸

39層・・・・オークがいた。

それも、13層だっけ?あれより一回り大きな・・・・


仕留めると、何か変な玉をドロップする事がある。


調べると・・・・

うげ!睾丸と出た。

何で魔物の睾丸なんかドロップするんだよ!


そう思ってたんだけどね・・・・


以外にもリューク君が詳しくて。


「あ、それ貴重品ですよ?オークの睾丸は、子が授かりにくい夫婦に需要がありますよ。」


「なんだそれ?」


「ええとですね・・・オークってほら、よく女性を攫って妊娠させたりするじゃないですか。」


「ああ・・・なんかそう言うの聞いた事があるな。出くわしたら女性を近づけては駄目だってね。」


「ええ・・・極めて人に・・・いえ、他の種族に対してもですが、オークは犯した相手を妊娠させやすいんですよ。」


「それは・・・酷い話だな、犯された方はたまったもんじゃないな。」


「ええ・・・ですが、その秘密は睾丸なんですよ。」


「睾丸?精子に秘密が?」


「それはわかりませんが・・・・オークの睾丸には、女性を妊娠させやすい成分があるようなのです。他の魔物では見られないそうで・・・・特に強い個体の睾丸は、繁殖率がぐんと上がるようで、その睾丸を何かしらの製法で加工し、妊娠薬として扱うそうです。富裕層や貴族等に特に需要がありますね。」


・・・・よく分からんが、貴族は子を得ないといけなく、特に跡継ぎを設けないといけないのは必須。だが、妊娠しにくい夫婦がいるのも事実。で、この薬・・・・妊娠する確率が跳ね上がるらしい。

噂では・・・他国のオークの中に、”ジェネラル”というランクのオークがいるらしいが、全く妊娠できなかった夫婦に服用すれば、なんと50%の確率で妊娠するらしい。さらにトンデモなのは・・・・

”キング”と言われる最高ランクのオーク。

これの睾丸を服用すればなんと100%だと言うから驚きだ。

え?これって・・・男の方が去勢してたら・・・つまり、タマタマ取ってたらどうなるんだ?

そもそも精子は睾丸から作られるんだろう?

その睾丸が無いのに、相手を妊娠させる事ができる訳もなく・・・・


だけど、何か裏技があるらしい・・・・


まさか実際は、オークとの子でした、とならないよな?


「公爵さま、それは大丈夫ですよ?ええとですね・・・・エリクサーを代表する強力な薬で、復活させる事ができるのですよ。」


なるほど、この世界ではチョッキンの刑は復活できるんだな・・・

ウェンディがよく

「もげろ!」とか言って、実際やっちゃてるらしいけど・・・・

そうか・・・・


だが・・・・オークの睾丸か。考えておこう。

何を考えるって?

いや、間違ってもおっさんは服用しないよ?

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