第472話 折角のウォールナットなのに、クルミの実を拾う階層のようです
部屋・・・・休憩居を出て、次の階層、36層だっけ?に向かうと言うか、2人に両脇を捕まえられ、そのまま引きずられていく。
あ・・・・木だなあ・・・・11層にもあったよな?あれより明らかに一回り太い。
それに、ぼちぼち違う種類がある。
おっさんあまりよく分からんから、鑑定で木を見ていく。
ラバーウッドと・・・・ウォールナットがこんな階層にあるだと!
よく見れば、素材としての材木より、ラバーウッドはゴム?ウォールナットはクルミの実を得るための階層のようだ。
だが・・・・ゴムの木って、ゴムどうやって採取するんだ?おっさんの素人知識では、木に切れ込みを入れ、その樹液を容器に流し込み、それを元に・・・・
昔の某世界▼作劇場のアニメでやってた知識だからな・・・・お医者さんのお父さんがスーパーお父さんで、何でも無人島でやるんだよな・・・・
そして、その樹液を採り尽くせば、ラバーウッド材として伐採し、木を使うんだったよな?
そして・・・ウォールナットか・・・
おっさん大好き、コーヒーのつまみによくお店で出すんだよ・・・そしておっさん自身がよくコーヒータイムで食べるんだけどさ・・・・
今回は木材というより、クルミか・・・・でも、木を切る事できるのか?
そう思ったが、皇帝以外は木に登り、一生懸命クルミを採取してるぞ?
別に登らんでも蹴って落下させられないのか?
いや・・・それより棒でたたけばいいんじゃね?
おっさんそう思い・・・・まずは誰も居ない木を蹴ってみる・・・・すると、実が落ちてきた!
おお!これがくるみ・・・じゃないな?丸いぞ?中の種を食べるんだっけ?
そして・・・・気が付いた。
足元に黒い変なのが落ちているのを。
あ・・・もしかして自然に落ちたやつか?
何だあるじゃないか・・・・
だが・・・あの丸い実が、自然落下し黒くなってる?腐ってる?一応素手で触るのは止めておこう。
おっさんひたすら拾ったよ。だが・・・これ地味に腰に来るな。これこそ子供に拾わせたいな。
ああ・・・クィンシー達、わざわざ木に登らんでもよかったのに・・・・
そうしておっさん独り勝ちのクルミの採取だったよ。
で、ゴムの木ラバーウッドは後回しにしたよ。多分樹液の採取時間かかるから。あ、一つだけやってみてるんだよ。
樹皮を斜めに切り、一寸入れ物を括り付け、そこに流し込めるように。
で・・・白い樹液が出てきたよ。結構な臭いをさせながら。
最後にこれを回収し、次の階層へ。
で・・・次はまた・・・腰に来そうだな。根菜か・・・・
で、根菜にもいろいろあって、ダイコンやニンジンのような、種から育てる奴と、ジャガイモのような種芋から育てる奴、サツマイモのように、芋からもいけるけど、茎から育てるやつ。
今回は・・・・ひたすら芋だった。
ジャガイモとサツマイモを見かけたが・・・・多分自然薯とかあるな。面倒だから掘らないけど。
恐らくごぼうもあるな。
まあ・・・・採りやすいジャガイモとサツマイモだけゲット。
領地で料理人に美味しく作ってもらおう。
ま、この辺りもスルーだな・・・・
一行は少しお芋堀りをした後、次の階層へ向かったよ。13層が銅鉱だから・・・次はどうなんだろう?
見た目よく分からないな・・・・
調べると、どうもあるが、ボーキサイトと言うのが見受けられる。
何だっけ?
よく分からんな・・・・
おっさん聞いた気がするけど、詳しくないから、たまたま近くにいた皇帝に確認してみる。
「なあ・・・ボーキサイトって知ってるか?」
「あ?ボーキサイトだあ?知ってるも何も、国が厳重に管理する危険な鉱物じゃねえか!」
「あん?何だよ危険って?」
「あれを加工と言うか・・・精製か?するとな・・・白い粉ができるんだよ。」
白い粉って麻薬か?
だが・・・違うようだ。麻薬って植物だよな?
「その後さらに手を加えるとだな・・・・魔法の触媒になるんだよ。」
・・・・おっさん知らなかったが・・・・後で調べたらアルミニウムになるらしい。で、魔法の効率なのか、威力なのか、そういった類を高める事ができるらしく、アルミを触媒にした魔法の発動は相当威力があるため、国が厳重に管理する事にしているらしい・・・・
うーん・・・こんな茶色っぽいのに白い粉になるのか?
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