第466話 クィンシー、切れる?

おっさんクィンシーに別にどうこうというつもりはないんだけどさ、何だかね、何を隠してるんだ?って気になってね。


そう思ってたら・・・・あ!あの休憩所から子供が数人出てきたぞ?しかもあれ?何やら見た事あるような装備?


「なあ、あれ、子供だよな、何でこんな所にいるんだ?」


そう呟いたんだけど、意外な事にクィンシーが反応してね。

「そ・・・・そういやあ、何処が間違ってたんだっけ?」


「あ、ああ、ちょっと待ってくれ・・・・あの子供が気になる・・・」


「あ、そうそう、思い出したんだけどな!報告入れた後にだな・・・」


何だ?えらくクィンシーが話してくるぞ・・・ってああ!どっか行ったじゃないか!

見失ったぞ・・・・


「・・・・何だよいきなり。それと、どういう事だ?」


「あ・・・ああ・・・ちょっと思い出してな、俺もほら、色々忙しいんだよ。だからな、報告を間違えると言うか、訂正するの忘れるってよくあるだろ?」


「いや、よくないな。こんな新たなダンジョンなんだ、報告はしっかりしないと、低レベル冒険者にとっては特に死活問題だと思うぞ。自分が行ける限界まで行きたいだろうが、見極めを、この報告のせいで見誤れば、命に係わるからな。それが分からないクィンシーじゃないだろ?」


おっさんは、思う所をクィンシーに語ったよ。

いつの間にか妻’Sや皇帝なんかも何事だ?

と周りに集まってるし。


だがそこで・・・・ナターリヤがげろった。


「なんだクィンシー、あの子らの事だろ?あいつ等なら問題ないだろ?」


「あ!内緒なんだから黙ってろよナターリヤ!」


「そうだったのか?クィンシー、奴らに色々教えてたじゃないか、私まで巻き込んで。」


・・・・なんだ?

ナターリヤも関わってるのか?

この2人と以前パーティを組んでいたウェンディ、エルヴィーラに確認してみるが・・・・

「なあ、何の事言ってるか2人は知ってる?」


「いえ・・・糞兄貴の事は存じませんわ。」


相変わらずクィンシーの事に関しては、エルヴィーラは対応が雑だな。


「そういえば、ダンジョンの外で子供が出入りしてるって噂があったけど、あの子たちかしら?」


ウェンディもあまり知らないようだな。


「あ・・・・あいつらああ見えてもう15なんだ!」


・・・クィンシーが切れた。


「はあ?どう見ても10歳ぐらいだろ?」


どう見ても小学生だぞ?中学生というか、高校生?に見えなかったからね。

男の子でも、大きくて150センチ無かったぞ?女の子は120センチぐらい?そう見えたんだけど?おっさんが・・・ああ、カバンだ!あの子らにカバン渡したんだよな?

その時だよな・・・あの子らと接触したのって?あ、カバンどうしたんだっけ?渡したんだったか?

だが気になるな・・・あれで15歳?


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る