第420話 ヘルメットを解呪?

「それは・・・・申し訳ありません・・ですが・・・・」


「ですがも何もあったもんじゃないよ!勝手な行動は、仲間の身も危険にさらすんだ!」


「重ね重ね申し訳ありません・・・・ですが!ここは我が儘を押し通させてもらいます!」


そう言いつつリューク君は、デュラハン???のヘルメットに手をかけ・・・・持ち上げる?

すると・・・・ヘルメットは外れ・・・・そこには、エルヴィーラによく似た、若い女性の頭部が・・・・


だが、目が死んでいるかのように、生気がまるでない。


アルフォンシーナが近付くので、おっさんはアルフォンシーナの傍に行き、様子を見守る。


で、何故かヘルメットに解呪を開始するアルフォンシーナ。


暫くして・・・・終ったようだ。

アルフォンシーナがふらついたので、おっさんが支える。


「申し訳ありません・・・・ですが、まだ鎧の方が・・・・」


ヘルメットを解呪し終わった途端、デュラハン???だった・・・・エリザヴェータだっけ?の動きは完全に止まり・・・・


その場に寝かせられ・・・・と思ったら、ご丁寧にリューク君は、ベッドを取り出して、そこに寝かせてるよ・・・・


クィンシー達は、拘束を解き、リューク君とエルヴィーラが一生懸命鎧を脱がせていく。


暫らくして、鎧はすべて脱げ・・・・そこには若い一人の女性がぐったりと横たわっていた。


「エリザヴェータ・・・・やっと会えた・・・・」


リューク君はそう言って・・・・皇帝に突き飛ばされた・・・・って何しとるんじゃあ皇帝は!


「お・・・・おおお!我が妹・・・・エリザヴェータ・・・・ううぉおおお!!!」


まあ放っておこう・・・・それよりアルフォンシーナだ・・・・


フラフラなのに、解呪をしている。


鎧の方は存外簡単に終わり、今度は女性の方へ。


暫くかかったが・・・・終わったようだ。


「解呪できたと・・・・・思います・・・・」


ぐったりするアルフォンシーナ。


もうアルフォンシーナはここに留まる理由が無い。


おっさんはゲートを出し、ウェンディに頼み、先に館に向かってもらい、医務室の準備をしてもらう。

プレジール城でもいいんだけどね・・・・兎に角一番設備の整ってる場所がいい。


それと、城へのゲートを出し、クィンシーにひとっ走りしてもらい、何とか救出できたと連絡をしに行ってもらう。


そして・・・・


「エリザヴェータ・・・・エリザヴェータ・・・・!!!!」


「エリザヴェータ・・・・ごめんね、遅くなって・・・・」


「お姉さまあ!憧れのエリザヴェータ姉さま・・・・」


皇帝とリューク君とエルヴィーラは、3人して泣いていた・・・・


はあ・・・これで任務完了?さっさと戻ろう・・・・

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