第416話 リューク君が此処にいると言い張る

兎に角リューク君が1人で探しに行かないよう、勇者パーティ2人でリューク君に張り付いてもらう。


アルフォンシーナの護衛はカトリーンが。


今おっさんの隣はウェンディがいる。

何だかんだで、元S級冒険者。

クィンシー、エルヴィーラを除けば、彼女が一番ダンジョンに詳しいからね。


クィンシーとエルヴィーラは皇帝に張り付かせてる。


「さ、リューク君、先走らないでくれよ?それと・・・・どっちに行けばいいんだい?」


「向こうです・・・向こうからエリザヴェータの気配がする・・・」


うーんおっさんさっぱりだよ。


「私にもわからないわね!一体あのリュークとやらは何を感じてるのかな?」


ウェンディも分からないか・・・・


「リューク待つんだ!シラカワ様の指示を仰げ!」


ヨーリス君がそう言うけど・・・ありゃ駄目だね?


「リューク!君らしくないぞ!しっかりしろ!」


ライナス君の言葉も聞いちゃいない。


「急いで!もうすぐそこにいるんです!」


何故か命令されちゃったよ・・・・


「落ち着き給えリューク君。君はいいが、肝心なアルフォンシーナの事を考えてくれ。お姫さんが見つかっても、彼女無しではどうするつもりなんだ?」


「ですが・・・」


はあ・・・あのリューク君がこんなになるなんて、信じられないな・・・・


「待つんだ!」


おっさんふと何か感じたので、止まった。


「リューク君、そのまま進んでは駄目だ!」


「何故です?」


「何か仕掛けがある・・・・」


なんか違和感半端ない。


丁度床が平らなので・・・・


一寸異世界売買でサッカーボールを購入。


早速怪しい場所へ転がす。


おお!よく転がるな・・・・


そう思ってみてたら・・・・あ!天井が落ちてきた・・・・


何でこんな所にこんな罠が?


こんな所に好き好んで誰が来るんだよ?

しかも、人間こんな所ににわざわざこない。


おっさんもリューク君が云わなければ、絶対通らなかっただろう。


で、再び天井が上がっていく。


おっさんまたボールを転がすけど・・・・あ、上がってる間は落ちないのね・・・・


で、もう一度天井を落として・・・・全員移動を。


そしてこの罠のある場所を抜けると・・・・


ああ、いたよ・・・・


魔物がわんさか。

しかもご丁寧にリビングアーマーが相当数。


これデュラハンと区別付くのかね?


「ここに居ます!」



リューク君が叫ぶ。あ!何やっちゃってるの?敵さんこっちに気が付いたじゃないか・・・・


おっさん剣で攻撃しようとしたんだけど・・・・


「待って下さい!」


まさかのリューク君が止めに入る。


「彼女をどうやって見分けるのですか?」


はあ?ここに本当にいるの?

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