第415話 さらに下の階層へ

結局下に降りる事に・・・・


今いる階層からすぐの所に一か所あるから、先ずはそこへ向かおう・・・・


おっさんライトで下を照らすと、意外と低い場所に床がある。


あれ?これって、普通に飛び降りてもいけるんじゃね?


だけど・・・・万が一これで怪我とかしたら・・・・かっこ悪いな?


そう思ってると・・・・


「僕が先に行きましょうか?」


リューク君がそう提案したけど・・・・


「駄目だ。さっきの二の舞になったらどうするつもりだ?それと・・・・リューク君には、アルフォンシーナの護衛を今頼んだよね?」


「そ・・・それは・・・」


「リューク君が焦る気持ちはわかるけど・・・・もし呪われてたら、アルフォンシーナだけが頼りなんだ。その彼女を護ってほしいんだよね。」


「・・・・わかりました・・・・」


はあ・・・また暴走されたらたまらないからね。


で・・・・どうする・・・?一番なのは、おっさんがまず降りて、ゲートを展開のパターンだよな・・・

そう思案してると、勇者君が何か言いたげだった。


「侯爵さま、僕が行きます。ライナスと一緒なら、何かあった時に対応できるでしょう。」


・・・・また見えない敵とか出たらどうするんだ?


「主よ、此処は妾も含め、ウェンディ殿と主も同時に行くべきではないかえ?」


・・・・どうやって同時に降りるんだカトリーンよ・・・・


「・・・・じゃあ、まずやっぱり僕が下りるよ。今回は敵がいようがいまいが、ゲートを展開しておくから、順番に降りてきて。」


「シラカワが僕だって?似合わねえ・・・・」

何か聞こえた気がするが・・・・無視だな。


はあ・・・もうね、あれこれ考えるのを辞めたよ。

なので・・・あの装備で・・・・ア●▼ンマン!よしそうしよう!

再びあれで降りる・・・・


あ、ライナス君の目がキラキラしてるぞ・・・駄目だぞ?するのはおっさん限定!


おっさん、じわじわと降りていった・・・・


勿論ヘッドライト装備し、周りにもライトをつけまくり・・・・


ゆっくり降りる事1分。


着地し、様子を窺うが・・・・魔物の気配はない。


一応安全そうな場所にゲートを置く。

これ声届くのか?


「おーい・・・・聞こえるか・・・?」


上に向かって大声で問う。


「きこえるわよおお・・・・」


ウェンディか?


「きてくれ・・・・」


暫し待つ。


ウェンディが現れる。


「敵は・・・・いなさそうね?」


「ああ・・・拍子抜けさ。」


次々にゲートで現れる仲間。


というか何で全員来るんだ?


「なんだかんだ言って、てめえがいる場所が一番安全なんだよな・・・・」


・・・・皇帝がそんな事を呟いてる・・・・


まあ、否定はしないけどさ。


「周囲には特に気配はないっぽい。ただ、気配を消してる可能性があるから、注意はしてくれよ?」


おっさん万が一魔法が使えないとまずいから、周囲にはLEDライトを置きまくる。


さて・・・探索しますかね・・・・


だけど、それもリューク君の一言で吹き飛んだ・・・・


「いる・・・気配を感じる・・・・エリザヴェータ・・・・」


リュークが歩き出す。


「ああ!勝手に行くんじゃない!カトリーンとめて!」


「分かったのじゃ・・・・リューク殿、暫し待たれよ。」


「・・・・カトリーンさん・・・・僕は行かなければいけないんです・・・・」


「そうは言っても待つのじゃ!エリザヴェータと申したか?確実に助けたいのであれば、仲間と共に行くべきじゃ。」


「そうよ!こんな場所で勝手しないでよね!」

カトリーンとウェンディが止めに入る。


そして・・・


「俺も行くぞおお!」


「あほ皇帝!行く前に逝く事になるぞ?クィンシー、エルヴィーラ止めろ!」


「おとうさま・・・・気持ちはわかりますが・・・・」


「そうだぞ!ここはシラカワに任せられないのかい、父さん・・・・もう10年来の付き合いなんだろ?」


「・・・・くそっ!」


あ、皇帝がすねた・・・・

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