第412話 リュークを止めろ!

おっさん、リューク君が心配になり、戻る事に。


「皆順番に来てくれ。ちょっとリューク君が心配だから、行ってくる。」


「かしこまりました、旦那さま。」


アルフォンシーナが送り出してくれる。


彼女がいれば問題ないだろう?


・・・・

・・・

・・


ゲートから出たら・・・・誰もいない。え?ちょ!勇者君?ライナス君?おーい・・・・

何でゲート無防備にしてるんだよ・・・・


当然ながらリューク君もいない・・・・


仕方ないので、後から来るメンバーの為に、おっさんはここに残って見守る。


先ずウェンディがやって来た。


次にアルフォンシーナが。


で、皇帝、エルヴィーラの順番だ。


クィンシー、カトリーンが最後にやってきて・・・・まあ、あの場所へ戻る必要ないからいいけど・・・・一応ゲート回収しとくか・・・


「クィンシー、リューク君がいない。勇者パーティも消えた。周囲を警戒していてくれ。ゲートを回収しに行ってくる。」


おっさん、ゲートでまた向こうへ行き、回収。そして、ゆっくり穴へ向かい、降りた・・・・


他の階層を少し見つつ、降りる。

特に何もなさそうだけど・・・・


で、またもや到着してみると、誰もいない・・・・おいおいどうなってるんだよ?

クィンシーは兎に角、皇帝やアルフォンシーナが居ないのは何でだ?

あ?皇帝が暴走したか?


そう思ってると・・・・背後に何かの気配が微かにしたので、思わず飛び去る。


!!


何かがいるぞ?

しかし・・・見えない・・・・


おっさん剣を取り出し、かまえる。


それと共に、小麦粉を購入、そこらにぶちまける。


お?なんか見えるぞ?


なんだこれ?姿が見えない魔物?だが・・・粉をかぶったそれは、おっさんにはっきりと存在感を示している。


そして・・・・よし、誰もいないな・・・・


「ちぇすとお!」


ふっ・・・一度やってみたかったのよ、このセリフを言いつつ、剣を振るの・・・・

よくファンタジー物の小説に出てくるよね?さらに剣から何かエネルギーとか魔法が飛び出したり、凄い切れ味だったり。


だが・・・・


え?そんな間延びした言い方じゃない?


すまん、おっさんはかっこよく出来なかったよ・・・・


よく分からない魔物の討伐成功。

ゴーストじゃないよな?粉被ったんだから・・・・


お、何か落ちてるな・・・拾っとこう・・・・


で・・・・皆は何処へ行ったんだ?

同じような敵と交戦中?


困ったな・・・・


仕方がないので、一度拠点・・・・今回の作戦の拠点・・・・に行けるゲートを出し、向かう。


「おや、シラカワ侯爵、どうされた?」


何かの大臣が居合わせていたようだ。


「皆がいなくなった。誰も戻ってないか?」


「いえ・・・誰も戻ってきておりませんな。」


「そうか・・・・戻るメンバーがいれば、そのまま此処に留めといて。」


「了解いたしました・・・・」


仕方ない、戻るか・・・・


戻ったはいいが、結局誰もいないままだった・・・・

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