第411話 到着・・・・

万が一、魔物がうじゃうじゃいると困るので、降りる場所は慎重に確認。


あのドローン・・・・襲われた方・・・・あっちに降りるのは悪手過ぎるから。


降りながら見ていると・・・・いくつか通れる場所っぽいのがある・・・・


うーん・・・・


ブラッ●オニキスの井戸じゃないかこれでは!

クラーケンでも居るのかな?


え?何それ?ごめん知らないならいいよ・・・・


何せ昔のパソコンゲーム、データはテープだったから、起動するのに20分ぐらい読み込んでて・・・・


で、ゲームを終わる時に、キャラがどれぐらい育ったか確認するのに、井戸に突入するんだよ。

万が一仕留めれたら・・・・まあ、全滅なんだけどね。


当時おっさんは友人宅で富◇通のF▼-7と言う機種ので遊んだんだよ。あの頃はゲームクリアするのに1年とか当たり前だったんだよねえ・・・・


あ、脱線したね・・・・今のが分かる人、いるのだろうか・・・・?


すまんね、昭和50年代の話さ・・・・



ああ、あほな事を考えている間に、おっさんは地面に到着。地面というか・・・床。


で、そこには・・・クラーケンは、いなかったよ。


勇者君とヨーリス君も到着。


おっさんはこの間LEDランタンを異世界売買で買いまくり、そこら中に置いて行く。


このダンジョン、基本明るいんだけど、この穴は・・・・暗かった。


ロープに括り付けてたカメラも確認できたし、先ずは安全確認。


周囲は問題なさそう。だけど・・・・

今居る所より、さらに下っぽい場所からは・・・・何やらかなりの数の気配を感じる。


ついうっかり落下したら大変だな。


おっさん2人に周囲を警戒してもらいながら、ゲートを用意し、探索パーティのいる所へ向かう。


・・・・

・・・

・・



皇帝が、天井に刺さっていた・・・・


見なかった事にしよう・・・


「よし、行くぞ!」


「問題なかったのかい?」


「ああ、クィンシー、ゲートで移動しても、問題なさそうだ。ただ、ついうっかり下に落ちたらかなりやばそうだけどな。」


「なんじゃそれ。」


クィンシーは準備を始める。


「エルヴィーラ、あの阿呆を回収しといてくれ。」


「はい、旦那さま。まあ、父も少しは気が晴れたでしょうし。」


「そんなにストレスたまってるのか?」


「叔母さまの事は、相当かわいがっていたようですし・・・・かくいう私も、憧れでしたから・・・・そんな叔母さまを救出できるかもしれないのですから、それはもう・・・・」


そう言い残し、天井から生えている皇帝を、エルヴィーラは引っ張って回収していた。


「どうしたウェンディ?」


「え?いえ別に・・・・助けようとしている女性ってどんな人かなって思っただけ。」


「流石にウェンディは会った事ないよな?」


「ある訳無いじゃない!当時まだ子供よ?」


そりゃそうか・・・・


「先に行ってます。」


リューク君がゲートで早速行ってしまった。


将来を誓い合った仲だったんだよな?


よくあの皇帝が許したな・・・・

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