第407話 早速ダンジョンへ

どうやら・・・・前回来た場所とは違うダンジョンみたいだね。


前挑んだのは何だっけ?マスイールダンジョン?違った?


マスィールダンジョン・・・・運命のダンジョン・・・・


微妙に違いました・・・・


で、今回は、よく分からんが、試練のダンジョンと言われる所らしい。


ここは魔物が強く、その割には大した実入りがないからと、冒険者には人気が無いらしい。


しかも、今回の探査目的である奈落の底と言われる大穴が問題。


この穴自体は中層にあるらしく、そこそこのレベルであれば問題ない・・・・みたい。


だけど、奈落の底と言われるほどの大穴なので、誰も入らないそうだ。


一気に下層へ挑むのか、どこか違う場所へ出るのか・・・・


実際どうなってるか分からずじまいで、リュークにしても、どうやって脱出したのか、分からないそうだ。

何せ、気が付けば、フェンリルが以前住んでいた場所の近くに居たらしいから。


うーん・・・よく分からん・・・・


まあ、分からないなりにダンジョンへ向かう。

だが・・・・


「クィンシー、そいつを行かせるな!」


「ああ・・・親父!前に出すぎ!」


「うるせえ!早く行くんだ!」


「はあ・・・・おい皇帝!急いでも意味ないぞ?あんたが一番レベルが低い自覚持っとけよ?」


「なんだと・・・・?これでもレベル8なんだぞ?」


皇帝はそう言うが・・・・


今回のメンバー、皇帝以外は皆二桁・・・・


「なん・・・だ・・・と・・・・!」


愕然となる皇帝。


そりゃあそうだろう。レベル8と言えば、ほぼ人類最強と言っていい。

だが・・・・そのレベル8を超えた人外?がここには何人も。


「俺は・・・・負けたのか?」


「いや・・・・何に勝負したか知らんが、まだ負けてねえぞ?」



何でこの糞親父皇帝を慰めないかんのよ、おっさん・・・・


「エルヴィーラ、何とかしろ?」


「だって・・・・ほっとこうよ?それより・・・・叔母さまに会えるの楽しみ・・・・」


ちょっと待て!今から救出に向かうのに、何楽しみにしてんの?


困った皇帝一家だ・・・・


そして・・・・


「うわ・・・こいつらか?デュラハンって?」


一見するとリビングアーマーと呼ばれる鎧の魔物に見えるんだけどな・・・・


試しに首を刎ねると・・・・


ああ、何事もなかったかのように動いてるね・・・・


「呪い、でしょうか?」


いや、それアルフォンシーナが調べて?


「娘の方が詳しいの。ごめんなさい・・・・」


今アメリータ来る事ができないから・・・・


まあ、鎧の頭潰せば、どうやら・・・・倒れないな?あれ?


魔石を探し・・・・魔石を取り除くと、動かなくなる。


動き自体は遅いから・・・・


「流石ですわ、旦那さま。」


「動きが遅いからね・・・・それと、この鎧、やっぱり呪われてる?」


「・・・・そうですわね・・・・以前リュークが・・・・ええ・・・呪いがかかってます・・・・」


ちょっと嫌な顔しちゃった・・・・そう言えば、この辺りでアルフォンシーナが昔、勇者に襲われて・・・・アメリータを身籠ったんだな・・・・


「その・・・すまない・・・思い出したよな・・・・?」


「もう済んだ事ですし・・・・今は旦那さまがいますから。」


そんな晴れやかな顔しないで・・・・

もう40前には見えないよ?

ああ、ひょっとして30半ばのまま?

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