第403話 メーネアと久しぶりに会う

一度どうするか、皆縁のある領地なり実家なりに向かい、今後どうするかの確認をしてもらいに戻ってもらった。


特に十六夜とリュシエンヌだ。


普段リュシエンヌはおっさんお正妻の立ち位置なので、普段領内から単独で出る事はほとんどなく、久しぶりにロートレック領に向かってもらう事になった。


まあ、ゲートで移動なんだけどね。


で・・・・おっさんもやる事がある。


スキルを所有しているメーネアとカトリーンに、スキルを貰い・・・・いや、譲る相手・・・・ジョスリーヌと月女の予定だが・・・・を連れ、譲渡してもらう予定。


だが、万が一スキルを使ってるなら・・・・考えないとだから・・・・


「じゃあ暫く留守にするから、頼むよ?」


「畏まりました、侯爵さま。」


ジスラン君にそう言い、先ずはインダルチャンス王国のメーネアに会いに行く。


前もって連絡はしていて、すぐに会えるとの事だったので、先に向かう。


と言うか随分会ってないな・・・・


・・・・

・・・

・・



ああ、そうそう、メーネアに最初ついてったウェンディだが、結局シラカワ領内の工房にこもりっきりになっちゃったんだよな。


プライベートのゲートで、何かあったらすぐメーネアの所に来れるようにしてるんだけど。


で、今は隣国との情勢が落ち着いたせいか、ナターリヤがメーネアに付き従っている。


「父上!」

8歳ぐらいの男の子が飛び込んでくる。

「大きくなったな!」

おっさんの異世界での最初の子供。

メーネアの産んだ子だ。

今後はインダルチャンス王国を背負う立場にある。


今は国王になるべく、帝王学を学んでいるらしい。

そして、メーネアに会う。

もう30後半のはず・・・・

だが、全くそうは見えない。


流石に歳はいったが・・・・30後半には全く見えず・・・・


「お久しゅうございます、旦那さま。」


・・・・

・・・

・・



暫らく家族水入らずの時間を取らせてもらった。

あ、因みにこの場にはメーネアたっての願いでウェンディと子供もいる。

ウェンディの子供はメーネアの子供と同じように育てられているみたいで、後々はインダルチャンス王国の公爵になるらしい。


ナターリヤはこういう席が性に合わないようで、会ってくれなかった。


ああ、ウェンディとはよく会ってるからか、ある程度経つと、子供たちを引き連れ、どこかへ行ってしまった。


「旦那さま!」

メーネアが抱きついてくる。

おっさんも思わず抱きしめる。ってまあ妻だし?


そして・・・・

つやっつやなメーネアが、ご機嫌だった・・・・もうとんでもなかった、とだけ言っておこう・・・・

結局、スキルは使っていない・・・・引き継ぐ予定は今のところないので、一旦誰かに譲渡するのは了承を得た。

「この国にも、もっと本格的なシラカワ商会の店を出していただきたいです。」


「今のでは駄目?」

「各都市に出してほしいのです。やはりあの下着は・・・・・ご婦人方に相当好評ですし、シャンプー、とリンス、特にリンスが好評で・・・・」


今工房ではリンスを作らせている。


クエン酸を使った奴だ。


おっさん的にはリンスとコンデショナーの違いが分からないが・・・・


まあ、髪の毛がしっとりする。


やはり油では・・・・


ちょっと暫くはメーネアと話し合わなければいけないな。ああ、オリアーナも連れてこよう。

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