第402話 人選

悩むな・・・・


そうだ、夜叉の国・・・・気になる事を言ってたけど、別にここに来なくても、あっちで付与してくれれば問題ないわけで、十六夜でも、月女でも、ああ、紅渚でもいいんだよな?


さっき1人は何とかなる感じで言ってたし。

だけど、スキルを譲渡したら、きっとそれに掛かりっきりになるから、よくよく相談しないとだな。


あとは・・・・カトリーンか・・・・


カトリーンにしてもらうか、誰か・・・・別の誰かに任すか・・・・


せめて2人、出来れば3人。


ああ、でも自分でスキル持っとかないと、一寸な・・・・

やはり2人か。


「え?私の所から一人出せないか?ですか・・・・」


十六夜は戸惑っている。


自らに振られるとは思っていなかったようだ。


後はそうだな・・・ああ、ロートレック領でも問い合わせがあるなら・・・・


ジョスリーヌかマルスリーヌ、どっちかに任せれないか?


子供はその・・・・こっちで、領内で預かってくれると思うから、どうかなあ?


「え?妹にですか?」


リュシエンヌも振られるとは思ってなかったのか、驚いている。


「ああ・・・・本当はリュシエンヌがいいのだけど、そこはほら、正妻の立ち位置だから、何かあればすぐに動けないといけないだろう?だから除外だ。だけど、ぶっちゃけ誰でもいいと言うのではないから。信頼できる人じゃないと。それで、出来ればジョスリーヌでどうかな、と。マルスリーヌには、こちらとロートレック領での橋渡しが必要で、彼女の方が性に合ってそうだしね。」


「・・・・少し考えさせて下さい。できれば妹たちとしっかり話をしたいと思います。」


2人は今日はロートレック領に居る。


すぐにでも呼び出して話し合いになるだろう。


あとは・・・・


「月女と話してみます。私が身動きできなくなりますが、夜叉で出来るのであれば、何とかなるかもですから。一度国に戻り、検討してまいります。こちらの都合ばかり押し付けても申し訳ありませんからね。」


「ああ、皆すまないね。あと10年すれば、子供も成人するから、任せる事ができると思うけど、そこまで待てないからね。」


もっとも、無いと思うけど、上手に育てられなかったら、任す事ができないからね。


「そう言えば、こう言うのってエルフに任せられないの?」


オリアーナがそう言う。


「ああ、たぶん無理だ。薬関係はいいんだが、こういった事にはあまり興味がなさそうだからな・・・・」


エリクサーの件もあるし、怪しげな薬もあるし・・・あ、そうだ・・・・エノーラ、子供が欲しいなら・・・あったじゃないかエルフの・・・秘薬だっけ?


確か確実に妊娠するとか・・・・


まあ、今は黙っとこう。


「アメリータさんはどうなのかしら?」


「そういえばそうね、もういい加減母離れしてもいいわよね。」


「あ、彼女駄目。あちこちアルフォンシーナの代わりに癒しを与えに世界中を回りたいと言ってたし・・・・まだ・・・・妊娠中だから。」


「じゃあウェンディと・・・・ナターリヤは?」


「ウェンディはデザインで色々だな・・・彼女無しでは女性向けの服の製作が成り立たない。この前、一寸仕事を与えたしな・・・・ナターリヤは・・・・神出鬼没だからな・・・・今はメーネアと行動してなかったっけ?」


彼女は基本メーネアと都に居る・・・はず。時々どこかのダンジョンにこもってると言う噂だが。

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