第387話 デアとの会話

え・・・・・おっさんが神?

いや、無いっしょ?

おっさん仏教徒だし?

あ、仏教においては神の存在って、仏(一般に死んでる人の事を指す人いるけど、勿論生きてる人だよ?)を守護する守護神であって、天照の大神ですら、仏を守護する一神でしかないからね。


説明難しいけど、つまりおっさんは即身成仏してるから?そのおっさん?を守護する神とか言われてもねえ、って認識。

えー・・・・しかし・・・・神だったら神通力とか使えるんだろうか?

そんな事よりこの汚娘・・・・じゃあなく、デアさん?ちゃん?

見た目は20歳前後?若い感じ。

何を知ってるんだろう、この娘さんは。


「ちょっといいかいデアさんや。」

「う・・・・な・・・・何?」

”やばいやばい、どうしてこうなっちゃったの?予備の珠もないし・・・・新たに作る?1人じゃ作れないけど、この 現人神あらびとがみなら・・・?ってやー駄目ね、無理無理、こんなおじさんに抱かれるなんて?”


・・・・・・何か良からぬ気配を感じたけど気のせいか?

「なああんたさっきから神とか言ってるけど、何なのかな?」


「えっ?そんな事言ったっけ?」

”すっとぼけとこう。今はそれどころではないからね。あ、でもこのおじさんに協力してもらえればもしや・・・・?”


「ああ、これ。」

レコーダーに録音した音声を再生するおっさん。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なあ・・・・おっさん歳取らなくなっちゃったっぽいんだけど、心当たりない?」

「えっ?それをどうして私に聞くのかな?」

「あ・・・・そんな・・・・何て事・・・・」

「何?何かあった?」

「あんた・・・・もはや人間じゃないねもう神だよ・・・・あーやばい・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・

・・・・

・・・・

・・・・


「ギャー!やってしまったあ・・・・どうして録音なんかしてるのよ!」


「気にしたら負け。」

「気にするわよ!ってそんな事!なんでそんな事をあんたに教えなくちゃあいけないのよ?」

「うーん・・・・年上にはもう少し丁寧に喋ってほしいんだけどね?」

「何言ってんのよ?あんたの方が年下だから別に丁寧にって・・・・あ!」

「えっ?デアちゃ・・・・デアさんはおっさんより年上なの?」


「え?ち・・・・チガウワヨ?ワタシハ20サイデス。」

「で、本当は?」

「ごめんなさい年上です本当の歳は勘弁して下さい。」


あっさりゲロったよ。耐性なしだな。

「まああれだな、エルフとか恐ろしいほど歳とってるけど、見た目は若いし。デアさんもそんな感じ?」

「え、あ、そうそう、そんな感じで。」


落ち着きなく目が泳いでるし、突っ込みどころ満載だけど。

「で、何を知ってるのか教えてくれない?」

「それは禁則事項に触れるので無理です。」


「禁則事項って?」

「あ・・・・今のは聞かなかった事にして!」


怪しい・・・・そう思って、他に聞こうとしたんだけど、急に建物が揺れて。

そういやここって何処なんだ?

そう思ってると今度は激しく揺れて、おっさん思わず両手を床に付けてしまった。

そして、今この部屋の奥の戸が開いて、そこから何か激しく光ってるのがちらと見えた。魔法陣?


そしてそこから現れたのは男女3人?

何やら神々しい。いや、きっと神なんだろう・・・・


そしてその3人は、おっさんを認識してるのかどうか気にする事なくデアさんの元へ。

「デアよ・・・・もう抑えが聞かぬ!珠を!珠を用意してくれぬか?」


・・・・珠ってこのおっさんが持ってるやつ?

「し・・・しかし・・・・まだ時間があるっておっしゃってましたよね?」

あ、デアさんが丁寧に喋ってる。

「状況が変わったのよ。知ってると思うけどもう私には珠を作ることができないの。貴女だけが頼りなの。」


あ、綺麗な人だなあ。でも珠って何なんだろう?作れるの?


「其方はもう珠を人に授けたのであろう?であるならば新たに作るしかあるまい。」

綺麗な女性に寄り添ってる・・・・おおう、めっちゃかっこいい奴じゃねえか、きっと世間ではこういうのをイケメンて言うんだろうな?

「し・・しかし・・・・」


うーんおっさん空気だ。しかしおっさん何に巻き込まれてるんだ?それにこの珠って何だ?

何でおっさんと・・・・ライナス君だっけ?転生者で勇者パーティの一員。この2人が何で珠を持ってるのか謎だ・・・・

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