第376話 おっさんが作ったエリクサーの効果

「白河さん!ちゃんと腕はくっつきますから、気をしっかりと!」

「奥さん、大丈夫ですから!」


・・・・救急隊員の方が必死になって呼び掛けてくれてる・・・・

ごめんなさい・・・・

おっさんの持ってる薬で治るんです・・・・


おっさんそう思いつつ、しかも今は向こうから持ってきた、そして使ってる痛み止めのおかげで全く痛みも無し、という状態。


そして待つ事15分ぐらい?どうやら病院に到着したみたいでね。

病院の搬送口には看護師さんたちが待ち構えていて、おっさんを早速引き取り病棟へ連れってったよ。

自分で歩けるんだけどね・・・・


・・・・

・・・

・・


「白河さん、これだけ傷口がきれいですと、かなりの確率でほぼ後遺症もなく元に戻るので安心してください。」


病院の外科の先生がおっさんにそう言ってくれるんだけどね・・・・

まあ交通事故とかで傷口がぐちゃぐちゃな場合、元に戻すのがかなり難しいみたいだけど、おっさんの場合、神経も含め可也きれいにくっつくのだとか。

ただ、薬があるからね・・・・

あ、そうそう、異世界から帰還した人は全員この病院で診察受けてるみたいでね、どうやら先生達は大塚さんから話を聞いてたみたいで

「大塚さんという●▽総合病院の元女医さんも診させてもらって、その時に聞いた話ですが、白河さんはあちらでとんでもない薬を開発したとか。ひょっとして今その薬を?」


まあ聞いてたならそうなるよね。

「ええ、今から申し訳ないですが使わせてもらおうかと。これなんですが、腕をくっつけて傷口にぶっかければ元に戻るんですよね。」


そう言っておっさんが作ったなんちゃってエリクサーを見せてね。

「ほう、これがそうですか・・・・」

とか言いながら先生がおっさんが差し出した薬を見るけど、当然入れ物に入ってるからよく分からないよね。

「あ、今から使いたいので、申し訳ないですが腕を切り口に合わせてもらえませんか?」

おっさんがそう言うと先生が

「わかりました。じゃあ・・・・切り口を少し消毒して・・・・こんな感じで・・・」

あ、今は手術室にいるんだけどね、他の看護師さんとか、何人かの先生?か助手さん?か分からないけど5人ほど今居てもらってて、そのうちの2人がおっさんの腕を合わせてくれててね。

「あ、ありがとうございます。じゃあその薬を切り口にかけてもらえませんか?」

「本当に大丈夫なのかね?手術でくっつくけど?」


やはり信用がないのか、先生がそう言うんだけどね。

「大丈夫です。やっちゃってください。」

おっさんがそう言うと、先生が”どうなっても知りませんよ?”

とか言いながらかけてくれてね。


・・・・

・・・

・・



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る