第375話 放送事故になりそうな映像を・・・・

という訳で、準備をして風呂場に来たんだよね。何故って?汚れるから。

その前に、おっさん記憶がないんだけど、どうやら以前に色々薬?を作ってる時に取り敢えず今は使わないからと気にも留めてなかったものの中に、痛み止めという効果のある物が・・・・どうやらエリクサーを作る時に失敗してできたみたいだけど、これを飲んで、ちょっと腕を切ってみたんだよね。

血が結構出てる割には全く痛みがない。

ちょっと安心。

痛いのは嫌だからね。

で、このタイミングで妻に救急車を呼んでもらってね。

流石のマスコミも救急車両が来たら引き下がるだろうと考えてなんだけどね。

でも、ただ呼んだだけでは・・・・なので実際に怪我をしてる状態で運んでもらおうと思って。

で、暫くして到着したみたいで、ここからは時間との勝負。

おっさん右手でおっさんソード(仮)のうち、短い奴・・・所謂ショートソード?をつかんで一気に左腕を切断してね。

で、あらかじめ準備してたビニールに氷水を入れといた奴に、あ、勿論腕自体は水に触れないようにだけど、ビニールに入れて、冷やしてね。

で、腕を切断した部分は切断面から近い部分を妻に縛ってもらって。

ごめんよ、いやな思いをさせて。

で、救急隊員が家に入った時には血だらけのおっさんと止血してる妻。

家を汚さないようにあらかじめ用意してた布で血が床や壁につかないようにして、玄関を出たんだよね。


で、予め出掛ける準備をさせていた子供と妻も一緒にとはいかないので、子供は妻の親に預け、妻だけは救急車に乗ってもらう事に。


で・・・・マスコミの一部がおっさんに・・・怪我してるおっさんにインタビューをしてきたんだよ。


「ちょっと白河さん、何救急車呼んでるんですか?少しぐらい我々に時間下さいよ。」

「5年も行方不明だったとの事ですが、その間にかなり稼いでますよね?本当の所は何をしてらしたのですか?」

等々。

で、おっさん

「なあ・・・・そのカメラ・・・生中継?」

あ、勿論直前までテレビで我が家が・・・救急車も映ってたらしいから生中継なのわかってるんだけどさ・・そうしたらそのテレビ局のレポーター?が

「勿論ライブ中継です。」

すかさずおっさんが

「御覧の通り怪我してるんで控えてくれるとありがたいんだけど。」

そう言うと

「それ本当に怪我ですか?我々から逃れるための目くらましじゃないんですか?」


・・・・本当はそうなんだけど、もちろん怪我は本物。

「じゃあそんなにいうなら見せてあげる。でもいいのかい?こんなの見せて?」

おっさんカメラとマスコミの前に切断して、冷やしてる腕を突き付け、更に左腕の切断面を・・・血がぼたぼた落ちるけどね・・・・骨まではっきり見える、まあこんなの生中継しちゃったら放送事故になるんだろうけどそんなのは知らない。


「そ・・・それは・・・」

そう言うと倒れるマスコミの人々。

まあ普通こんなの見せられたら気持ち悪くなって倒れるよね。


それ以降話しかけてこなくなったマスコミを背に、おっさん再び血止めをして救急車に乗り込んだよ。

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