第354話 フェンリルの提案
??珍しいな。フェンリルから言っておきたい事がるって。
そう思ってるとフェンリルが
「其方はもうすぐ元居た世界へ帰るのであろう?我をどうするつもりだったのだ?一度もそういった話は聞いてなかったのだが?」
やべー全く考えてなかった・・・・
「ああ、それについては・・・・すまん、気が付かなかったよ。」
・・・・フェンリルのジト目が強烈だよ・・・・
「そうだろうと思っておったのだ。そなたが実行できる選択肢はいくつかあるのだが・・・・先ずは我を解放する、というのだ。まあ折角我を使役しておるのだ。勧めはしないがな。2つ目は我をそなたの世界へ連れて行く事だ。これは・・・・我にもわからん。我が向こうで、そなたの支配下で居続ける事ができるかどうか・・・・もし我が向こうの世界でそなたの支配から逃れれば、我は向こうで脅威になってしまうであろう。これも勧める事は出来ぬ。そして我の考えなのだが・・・・たしかそなたの嫁で十六夜というのがおろう?あ奴もそなたと同じく我を使役することができる。あの女子に我を使役させるのだ。」
・・・・そういえばテイムの仕方は十六夜に教えてもらったんだよな・・・・しかしどうやってフェンリルを・・・・使役しているのを十六夜に移すんだ?
「十六夜じゃないと駄目なん?」
「いや、別に其の女子ではなくてもよいが、我ほどの高位の魔物であれば、テイムのスキル持ちでないと我を抑え込む事は難しいのでな。」
・・・・ここにきて新たな情報が。
十六夜そんな重要は情報何で教えてくれないんだ・・・・?
いや、フェンリルほどの魔物はおいそれとテイムできないからか?でもガルムを使役してたよな、十六夜って。
ガルムも中々に強い魔物のはずなんだけどな・・・・。
「フェンリル、分かったよ。ちょっと考えさせてほしい。十六夜に聞いてみるよ。」
「そうするがよい。」
ちょっと十六夜の所に行っとくか。
・・・・
・・・
・・
・
善は急げじゃないけど、思い立ったら何とかってなもんで、夜叉の国へゲートで移動する事にしたよ。
いきなりのアポなしで訪れたので、十六夜たちは驚いてたけど、快く迎え入れてくれてね。
「旦那さま、十六夜は嬉しゅうございます。本日はどういった用件で?」
「ああ、使役しているフェンリルの事だけど・・・・おっさんが日本に戻ったら、どうしたらいいのかと思ってね。」
「ああなるほど・・・・」
おっさん十六夜にフェンリルからの提案を伝えたんだけど・・・・
「そういう事でしたら、私がフェンリルを使役いたしましょう。よいですね、ガルム?」
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