第309話 ミロスラーフが・・・・

あらから色々話をしたんだけど、もっと色々話したいんだけど、先ずは3人を日本に戻さなくてはと思い、どうしてこっちに来てしまったのかを聞いたんだけどね。

どうやら千亜希と遼太郎がたまたま?異世界に通じるゲートの近くにいたらしいんだけど、そこから何かやってきて・・・・どうもパパが来たと思ったみたいで。

手が出てきて、遼太郎が近付いたらいきなり遼太郎の腕を・・・・ゲートから出ている手が掴んで、ゲートに強引に引きずり込んだらしい。

それを目撃してた千亜希が友里奈を・・・・叫んで呼んだらしくてね。

急いで遼太郎の足をつかんで引っ張ろうとしたんだけど、おそらくは成人男性の力で引っ張られ、とてもじゃないけど小学生の女の子が、そんな力に勝てるわけもなく、遼太郎と同じくそのままゲートに引きずり込まれて。

友里奈も異変を感じ、千亜季の声に急いで部屋に駆け込んだら、ゲートに千亜季が引きずり込まれて、そして無我夢中でゲートに引きずり込まれてる娘を取り戻そうと必死に千亜季にしがみついたらしいんだけど・・・・

そのままゲートに引きずり込まれてしまったみたいで。


で、気が付いたら先ほどのような姿に変えさせられていて。

で、どうやら事を実行したと思われる人間がいたらしく、

「どうもはじめまして、あなた方があのシラカワ侯爵様の真の家族なのですかねえ?」

友里奈は答えようとしたみたいだけど、声がまともに出ない。

「ああ、私としたことが、これは失礼を。その姿に変える前に聞いておけばよかったですねえ。改めまして、初めまして。わたくしシュラハト連邦のミロスラーフ・クプリヤーノヴィチ・ウサーチェフと申しますですよ、はい。皆様方には異界を堪能して頂きたかったので、こうしてご招待差し上げた次第でございますよ。それにしてもあのゲート、なかなか体に負担がかかりますねえ。シラカワ侯爵は何考えてるんだか。まあ、それはいいでしょう。私からシラカワ侯爵様に感動の再会のプレゼントをさせていただきますですよ。ついでに置き土産もさせていただきましたので、気に入っていただければ幸いですねえ。あ、そうそう、シラカワ侯爵、もうすぐこちらに来ると思いますので、もう暫くお待ちくださいね。さて、そろそろ時間になりましたので、この辺りでお別れさせていただきますね。それでは、失礼いたしますよ。」


何やら一人でベラベラ一方的に喋った後、忽然と消えたらしく、その後しばらくしておっさんがやってきたらしい。


ミロスラーフか!くそ!

あいつは早いうちに捕まえないといけない!


・・・・

・・・

・・

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