第307話 おっさん酷い姿だったらしい

ゲートを使い館へ。

そして医務室に向かうおっさん。


医務室にたどり着き、部屋に入るなり、皆の注目が集まっちゃったよ。

「旦那様?大丈夫ですか?何やらただ事ではない様子ですか・・・・」


えーアルフォンシーナ、何がただ事?まあ急いできたからかな?


「ちょと何よ、その顔!一体どうしちゃったのよ!」

アメリータ、お前もか!

そう言えば顔も洗わずに来ちゃったからね。

いかんいかん、身だしなみをきちんとしとかないといけなかったね。


そして心配そうな顔をして大塚さんがおっさんの所に来たよ。

「白河さん、ここに来るまでに鏡でその顔を見ました?もう何というか、顔というか身体というか、精気が全くないわよ?」


精気?ああ、エルフの娘さん方にたっぷり搾り取られちゃったからね。もう何も出ませんよ・・・・


「そんな事はどうでもいい!エリクサー!手に入れたから、アルフォンシーナ、アメリータ、治療を頼むよ!」


おっさんそう言って、倒れてしまったよ。手にエリクサーを握りしめて。

「旦那様しっかり!・・・・何か精のある物を食べさせれば、あるいは・・・・大塚様どう思われます?」

「え?私?これはもうヤり過ぎかしらね?エリクサーというのがよく判らないけれど、これを手に入れるのにこうなったって事でいいのかしら?まあ私の見立てでは、滋養のある物をしっかり食べてしっかり寝ればすぐに治るわね。」


そしておっさん、誰かに運ばれてベッドに。そして何か強引に飲まされて、気が付けば寝てたよ。


・・・・

・・・

・・


そしておっさんが目を覚ましたら、顔色の無くなったアメリータアルフォンシーナがおっさんの近くのベッドで寝かされてたよ。

えーどうしちゃったんだ?


大塚さんが気がついて、おっさんの所に来てくれたよ。

「白河さん、起きた?気分はどう?」

「ああ、何だか元気が出てきたよ。で、アルフォンシーナとアメリータはどうしちゃったの?」

「精神力の枯渇でダウンしてるみたい。」

「えー大丈夫なの?」

「2人は心配ないわ。どうも3人の解呪にかなり時間がかかってしまったようでね。治療に成功した途端2人は倒れてしまったわ。」


?治療って・・・・?

なんだっけ?思い出せない・・・?

え・・・・はっ!

「そ、そうだ!3人は!友里奈は!千亜希!遼太郎!」

おっさん飛び起きて周りを見渡したんだけど、起きた途端倒れてしまったよ。

「あ、駄目です白河さん、そんなに急に起きては。まだ体力が・・・・精神力も戻ってないので、ゆっくり起きて下さい!」

そう言われても!家族はどうなった!

「大塚さん!妻と子供は!治ったんですか!?」

「落ち着いて下さい、ね。大丈夫ですよ。3人共・・・会った事が無いので元の姿というのは知りませんが、おそらく元の姿になっていると思いますよ。」

「本当ですか!」


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