第302話 ユンボで壁を破壊

取り敢えず目の前の生物?は襲ってくる気配がないから、周辺を探る事に。

この状況が罠の可能性があるので慎重に。

うーん、何もないなあ?

ただ、これが罠だとこの後何かあるはず。

そしてこの部屋?をよく見渡すと小さな窓があって、そこから明かりが来てる感じだけど、人が通れる大きさじゃない。

で、机がこの部屋の隅にあって、見てみると何やら手紙らしきものがあってね。

それに目を通すと・・・・


”シラカワ侯爵様へ


中々にゲートというのは便利なものですねえ。それにあの部屋のゲートはひょっとして異世界へ行けるのですかねえ?

私なりに驚きましたので、ちょと置き土産を置いていきますね。

気に入ってもらえればいいのですが。


ここから脱出できればいいのですが、ご縁があればインダルチャンス王国で待ってますよ。


ああそうそう、出来れば私も異世界に行ってみたかったのですが、何故か行けなかったのが残念でしたよ。



ミロスラーフ・クプリヤーノヴィチ・ウサーチェフ”


・・・・なんだこれ?

つーかやっぱりゲート悪用してたのか!

将軍何やってくれたんだよ!


っと、今はそれどころじゃない!

先ずは帰る手立てを。

おっさんゲートを・・・一応館に通じるゲート持ってきてるんだよ。

それを設置し、一度使ってみたけれど・・・・駄目か?

魔術が遮断されてる?

じゃあ異世界売買は?

予備の表示プレートを取り出し、試すと・・・・こちらは大丈夫。

試しに飲み水を購入すると、買えた。

ちょっと安心。

で、この部屋・・・・出口はあるけど怪しいな。

しゃーない、壁を壊すか・・・・


おっさん、小型のユ●ボを購入したよ。

小型とはいえ、部屋の中なら大きいな。

で、エンジンは・・・・お、かかった!まだ少し燃料入ってるな。

おっさん窓の近くの壁へユ●ボのシャベルを思いっきりぶつけたら、派手に壁に穴が開いたよ。

そりゃあ鉄相手じゃ多分これ土壁だよな・・・・土壁じゃあ話にならんよね。

どんどん壊していくと、充分通れる多きさの穴が開いてね。

その間、謎の生物?はおっさんが壊した壁から離れた所に避難?していて。

で、おっさん壁壊してユ●ボを下げたんだけど、だけど・・・・

確認するのが怖い・・・・


おっさん、一番大きな生物に近づき、震えながら聞いてみた。

「ひょっとして友里奈か?」


その生物は一瞬びくっとなると、何か言いたそう?な感じだったけど、言葉らしきものは発せず、何やら分からない

音が口らしき所から漏れてる。


・・・・あ・・・・たぶんそうだ・・・・どうしてこうなった・・・・


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