第303話 罠からの脱出

「なあ、言葉はわかるか?残念ながらそちらからの言葉は分からないんだ。もし・・わかるなら、ちょっと言う通りにしてくれないか?」

おっさんそう言うと、その・・・・恐らくはおっさんの妻が、おっさんを見てる感じでね。

「今から止まってって言うまで、移動してくれないか?」

おっさんがそう言うと、言葉が分かったのか動き出したよ。

「じゃあ止まって。」

そう言ったら止まったよ。

「じゃあ・・・・友里奈なら・・・動いてくれ。」

おっさん震える声でそう言ったら・・・・その生物は・・・動きだしたよ。

「う・・・じゃあ・・・・あの2人は、千亜希と遼太郎なんだな?」

おっさんがそう聞いたら、友里奈・・・はとまってうんうんと頷いたような気がして、おっさんの方を見てるよ。

そして、小さな2人?もおっさんの所に来てね。

もうおっさん3人を寄せて抱きしめるようにして泣いたよ。

3人は泣けないのか涙が出ないけど、ぐぐもった音を口から発生していてね。


間違いない、この3人・・・おっさんが一番大事にしてる家族だ。何でここにいるの?

そう思ったけど、今はそれどころじゃない。先ずはここから脱出しなくては。

それからだ、この3人が何故こんな姿になって此処に居るのか、そしてこの姿をどうやったら元に戻せるのか。


・・・・そうだ、エルフの里だ。あそこに行こう。先ずは館に戻らないと。


おっさん持ってきたものを仕舞って、外に出てみたよ。大丈夫だ。

そして、3人はついてきてる。

ただ、思うように身体を動かせられないのか、その歩みは遅い・・・・歩みというか這ってるんだけど、しかも体を引きずるように。


さて、外に出たけど・・・・普通に道が見えるな。先ずはそこまで行こう。

おっさんの足なら30秒ほどなんだけど、3人はまともに移動ができない。

車を出そうにも、木が邪魔で運転が難しい。

ここは何とか移動してもらうしかない。

1時間ほどかけて何とか移動が終わって、おっさん荷台のある車を購入してみたよ。

車買えるのかと思ったけど、軽■ラが買えたよ。

でもこのままじゃあ乗せられないから、1.5トンのフォークリフトとコンパネ購入してね。

1人ずつコンパネに乗ってもらい、リフトで上げて車の荷台に。

流石にこのまま乗ると彼方此方辛いだろうから、荷台に毛布を何枚か購入して敷き詰めてね。

そこに3人には乗ってもらったよ。

そしてゆっくり道を走らせてね。

そうして暫くすると、何やら結界みたいなのがあって、バチっとなって衝撃があったけど、流石は軽■ラ、難なく結界を突破。

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