第300話 館の書斎に違和感あり
あの話し合いから、1ヵ月、異世界のおっさんの妻達はそれぞれ旅立って行ったよ。
メーネアとウェンディは使節団の面々とインダルチャンス王国へ向かっちゃったよ。
メーネアの護衛はウェンディが請け負ってくれてね。
エルヴィーラもプレジール城へと旅立ったよ。まあ、ゲートでサクッと行っちゃったけどね。
オリアーナはロニーさんと一緒に色々と出かけて行ったよ。
気が付けば別の街にいるから、今は何処にいるのやら。
まあメインはプレジール城付近への出店なんだけどね。
夜叉の3人も、カトリーンと一緒に旅立ってね。
ゲート持ってってもらったから、何時でもこっちにやってこれるんだけどね。
ナターリヤはシュラハト連邦を探りに行ってもらってる。
ミロスラーフには気をつけないとね。
ロートレック公爵の娘3人は、ロートレック領へ出店するのに里帰り?してもらってるよ。
たまにオリアーナが顔出してくれてるみたいで、店の準備は進んでるらしいんだ。
いい店になるとよいんだけどね。
ニーナは父親のヘルトリング子爵の治めるヘルトリング領への出店の準備をしてるよ。
そしてまだ具体的には決まってないけど、バララーエフ領への出店も検討中でね。
ガルダー夫妻が動いてくれていてね。
ブレッド君の奥さん、ちょくちょくシラカワ商会の手伝いもしてくれてたから、ある程度出店の準備に必要なのが何かわかってるようで、たまに様子を見に来てくれるオリアーナと相談しながら、店を出す場所やら色々探してるみたい。
そうそう、香苗ちゃんもプレジール城にいるんだよね。
今は宮廷料理に取り組んでるらしい・・・・
うーん、見事に居なくなった・・・・
アルフォンシーナとアメリータは相変わらず教会に居る事が多く、あまりおっさんの所には来ないんだよね。
まあシラカワ領はこの親子の尽力があって、なかなか立派な教会が出来たんだよね。
おっさん的には子供が集まる学校を兼ねれるようにと配慮してもらったから、今は子供が字や計算を学びに来てるんだよ。
将来字が書けて計算が出来れば何かと便利だしね。
おっさん、久しぶりに一人になったので、ゲートについて考えようと思って書斎に向かったんだけどね。
うーん、やはり何かおかしい。
ちょっと心配になってね。
日本と繋がってるゲートを出してみたんだけど、どうもうまく向こうと繋がらない・・・・。
それに向こうへ直接行けるゲートを使ってみようとしたんだけどね。
向こうに行けない・・・・?
どうなってるんだろう?
そしてふと部屋にあるいくつかのゲートを見てたら・・・・
何やら若干おっさんが置いた所からずれてるゲートがあってね。
うーん、動かさないんだけどね?
それに何か血のような跡があって。
ふと気になって、そのゲートを確認したんだけど、何だか様子がおかしい。
行き先の表示が出ないんだよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます