第292話 シラカワ商会の今後

「メーネア様とウェンディ様は、インダルチャンス王国の使節団の方々と、再び話をしておられます。」

「そうなの?」

メーネアにあんな事言っちゃったからなあ、大丈夫だろうか?


そう、おっさん矛盾する事を言っちゃったから、それをメーネアがどう受け止めてるかなんだよな。

おっさん個人的にはインダルチャンス王国なんてどうでもいいんだけど、そこに住んでる人々には罪はないからなあ。


あ、それより食事だよ!


・・・・なんつーかうどん?

もっとがっつりいっときたいんだけど・・・・

「もっとこう、がっつりとした、肉とか無いの?」

おっさん食堂の椅子に座りながら、そんな事言ってるとマルスリーヌが

「旦那様、肉は1人で歩けるようになってからにして下さいね。」

そう、おっさん体力がなくって支えてもらってここに来たんだよね。

そう言えば誰も言わないけど結構寝てたんだろうか?

仕方ない、うどんを食べよう。消化もいいしね。


オリアーナとニーナがいたから店の事について聞こうかな?

「オリアーナ、最近はどうなんだ?」

「旦那様?もういいのかしら?最近は宝石の売り上げがすごいわね!金を手に入れやすくなったから、こちらで作成したアクセサリーが飛ぶように売れてるのね。そして、女性向けの下着はいくら作っても間に合わないほどの売れ行き。そうね、ニーナ?」

「旦那様、ここシラカワ領での生産が間に合ってないんです。売れすぎちゃって。それに貴族の御婦人方はお金があるので、オーダーメードで作ってほしいっていうので、そちらに職人が取られちゃってて。もっと増員できないかしら?あ、そうそう、夜の営みシリーズですが、もっとすごいの用意できないかってリクエストがかなりあるんです。」


夜の営みシリーズってなんじゃそりゃ?

えっちい下着か?

さらに過激なのって・・・・


「なあ、インダルチャンス王国からの難民の中にも働きたい人はいるんだろう?そういう人たちで何とかならないの?」

「旦那様?ここの事はニーナに任せてるからあまり口出ししたくはないけど、機織り機とかの道具が足りないのよね。もっと増やせらせれないかしら?」

「え?工房の設備足りてないの、オリアーナ?」

「全くもって足りてないわね。それに、もっと支店を作ってほしいって話もあるんだけど、品薄状態が続いてるから出店が難しいのよ。」

「私の方からも旦那様に相談したかったのですけれど、最近ずっと旦那様立て込んでるようでしたし、それに父が・・・ヘルトリング子爵ですが、ヘルトリング領にも店を出してほしいって催促来てるんですよ。」

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