第291話 あらゆる病気が再発しない魔法?
おっさんが食堂に入ったら、既におっさんが食堂に向かったのを知ってたのか、女性陣の多くが食堂に集まってたよ。
おっさんいつもの席について、マルスリーヌに手伝ってもらって座ってね。
「あ、みんなごめんね?何だかまた倒れちゃったみたいだね?心配かけちゃったけどもう大丈夫だから。」
うう・・・・みんなの心配そうな視線が痛い・・・・
大塚さんが珍しく食堂に一緒にいるけど、やっぱり心配そうな顔してるな。
「あれ?大塚さんが一緒に食堂でって珍しいね!」
「・・・・白河さん、もう大丈夫?普通歩けないんだけど?」
歩けないって歩いてるし?
「問題ないよ?体力落ちてるけど、他は問題ない感じだし。」
「問題ないですって?白河さん、貴方自分の状態が分かって言ってる?」
およ?大塚さんが怒ってるぞ?
「アルフォンシーナが回復魔術使ってくれたし、大丈夫っしょ?」
軽く答えたんだけど、大塚さんの反応は違って、おっさんショックを受けたよ。
「何言ってるんですか!白河さんの症状は白血病ですよ!」
白血病・・・・血液のガンともいわれる治療の難しい病気。
5年生存率が症状によって左右されるが、40代の場合40~50%程と余りよろしくない。
何でおっさんが知ってるかと言うと、母方の叔父が白血病になり、一度は回復したけど再発し、亡くなってるからなんだよね。
その時にいろいろ勉強したよ。
遺伝はしないみたいだから、おっさんが白血病になったのはそういう意味では偶然なんだろうけどね。
マジっすかー
「・・・・え?それマジ、大塚さん?冗談だよね?」
「冗談ではありません。どの白血病かはここではわかりませんが、間違いなく白血病ですよ。ただ、聖女様の使用された魔術によって寛解してるはずですけど。」
「寛解?完治じゃなくって?」
「ええ、ここではまともな検査ができませんから、完治したかどうかはわかりませんし、聖女様の魔術が白血病にどこまで有効かもわかりませんから。」
まじかー薬で毛が抜けるの嫌だな・・・・
「大塚さま?はっけつびょうという症状はわかりかねますが、私の魔術はあらゆる病魔から回復させることができますので、心配はないかと思われます。」
「聖女様、回復であって治療ではないのですよね?」
「大塚さま、私は無学でございますので異世界の医療に対する知識は全く持ち合わせておりません。私が分かる事は、回復魔術の最上位魔術を用いれば、どんな状態でも生きてさえいれば完全回復し、病気の場合再発はしないという事実だけですの。」
「再発しない?それってすごい事じゃないかしら?」
なんだか大塚さんとアルフォンシーナが熱く語ってるよ。
でもアルフォンシーナの言う通りだと心配しなくていいんだよね?
ちょっと安心したよ。
そして、周りを見渡す余裕ができたから、テーブルにいる女性陣を見てたんだけど・・・・メーネアとウェンディがいない・・・
マルスリーヌが傍に居たから聞いてみたよ。
「なあマルスリーヌ、メーネアとウェンディがいないけどどうしたのかな?」
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