第290話 おっさん病魔に犯される

すぐ近くにあるトイレにおっさん駆けこんでね。

何とか間に合い、用を足してるんだけど。

なんだかおかしい。

終わったからズボンもはいて、戸を開けて部屋に戻ろうとしたんだけどね・・・・

真っすぐ歩けない?

頭がぐるぐる回る・・・・

あれー?目の前が真っ暗だ・・・・

何とか部屋の前にたどり着いたんだけど、

そこでおっさん意識が・・・・


・・・・

・・・

・・


?ここは何処だ??

あれ?寝てる?


おっさん気が付いたらベッドで寝てたよ。

心配そうに女性陣がおっさんを囲んでるよ。

そして大塚さんがおっさんに話しかけてね。

「白河さん、大塚ですけどわかりますか?」

勿論大塚さんだよ、そんなの当り前じゃないか?

おっさん喋ろうとしたんだけど、声が出ない?

あれ?おかしい?


何か変だ。

どうなってる?

ひょっとしてまた倒れた?


うーん、何かおっさん病気なんだろうか?

そして暫くしてアルフォンシーナとアメリータがやってきたよ。

アメリータがアルフォンシーナに何か言ってるよ?

そして大塚さんが、アルフォンシーナとアメリータと何か話してるし?


お、アルフォンシーナがおっさんの所に来たよ。

「旦那様、もう心配ありません。今から私が回復魔術の最上位魔術を使用いたしますから、もう暫らくお待ち下さい。アメリータ、補助を頼みますよ。」

「はい、母様。」

・・・・何が起こってる?最上位魔術って何?


そしてアルフォンシーナがおっさんに何やら唱えてね。

お、指が動く?

何だったんだ?

そして・・・・おお!腕が動くし、どうやら体の自由が戻ったみたい。

「・・・・あ・・・・あ・り・・・が・・・と・・・う・・・」

何とか声が出た?

「流石は聖女様ですね?白河さん持ち直しましたよ。」


持ち直したって何?

「間に合ってよかったです。」


何が間に合ったんだ?


でもちょっと疲れたな?

「す・・こ・し・・・・・ね・・さ・せ・・て・・・」


・・・・

・・・

・・


うーん、気持ちがいい!いつの間にか寝てた?

ちょっと起き上がるか・・・

うーん?上手く起き上がる事ができないな?何でだ?

「あ、旦那様おはようございます?起きられますか?」

流石はマルスリーヌ、おっさんが起きるの見計らって待機してくれてたのか?

「何だかうまく起きられないんだよ。ちょっと頼むよ。」

「無理しないで下さいね。じゃあ起こしますよ?」

ふー体が重い?何とか起き上がったよ。

「なあ、何だか記憶にないんだけど、おっさん何かあった?」

「旦那様は暫く寝ていたのですよ。その所為で体力が落ちただけで、暫くすれば元のように歩けますよ。」


あれ?かなり寝込んでた?

うーん、こういう時身体強化は役立つんだろうか?

おっさんスキル使ってみたら、お!起き上がれるぞ!

そして回復魔術を自分の身体に使ってみたよ。

お!何だか調子がよくなったぞ!

そう言えば腹減ったな・・・・

「マルスリーヌ、お腹が空いたんだけど、何か食べられる?」

「はい、少々お待ちください。もう少しでお食事の時間ですので、食堂に行かれますか?」

「そうするよ。」

「では失礼いたしまして。」

そう言ってマルスリーヌ、おっさんの横から手を差し入れ、支えるような格好になったよ。

折角だから甘えよう。


そしてマルスリーヌを伴って食堂に向かってたら、どうやらマルスリーヌの部下?他の使用人・・・侍女?が何人か待機してたみたいで歩きながら指示を出してたよ。流石だね!

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