第227話 エルヴィーラ、ウェンディが負ける相手なんですけど

おっさん見に行く事にしてね。

今回はエルヴィーラとウェンディに同行してもらう事にしてね。それで、その女将軍?に関して聞いてみたんだよ。

「私はあまりよく知らないんですけど、小さくてかわいらしい女性でしたよ。ただ、私達よりスキルに恵まれたのか、兎に角勝てないんです。」

「素早いのよね。そして器用なんだよ。あとはね、切り付けてもダメージ受けないんだよ!あれは反則だったね!」


相手の名前はナターリヤ・ユリアーノヴナ・ペシュコヴァというらしい。

恐らく年齢は20代後半。メーネアと同じぐらい?

詳しい事はわからないみたいで、シュラハト連邦の何処かの出身らしい・・・・

まあ、それも名前の感じからしてそう思ってるだけで、全員あまりこの女性の事は知らないらしくてね。

普段は人当たりのいい親しみやすい女性らしいんだけど、いざ戦闘になると一切の妥協を許さない、完璧主義者らしい・・・・。

えーこんなのと闘うの?おっさん。

剣と剣で語り合おうぞ!とか言われそう。おっさん的には風の■のナ〇シカに出てくるクリシュナのイメージ。

ファンの方ごめんなさい・・・・。

まあ、クシュナが親しみやすい性格って感じじゃないんだけどね・・・・。


で、準備を整え、おっさん壁に向かったよ。


そして、遠くから見てみたら・・・・それっぽい人物がいたよ。そしてね・・・・何とはなしに見てたら、その女性?が弓を取ってね。いや、届かないから、この距離はって距離だったんだけど、その女性?が放った弓矢がおっさんに向かって飛んできてね。

おっさん剣術はあってもこういった反応はできなくてね。

咄嗟にウェンディが矢を剣で打ち払ってくれてね。

やべえ、危なかったよ・・・・

「すげーな、あの距離で狙ってくるとか普通じゃないよな!」

「あいつ弓もできるんだよ。何でこんな所にいるのか知らないけど。」

そしてなんか聞こえる・・・・

「そこの3人、こっちに降りてきて勝負をしなさい!」


「なあ、何か言ってるけどどうするよ?」

「私パス!勝てないし!」

「私も駄目ですよ?勝負になりませんから。」

おいおいS級だろう?君たちは。

おっさん達様子を見てたらね、壁を激しく攻撃し始めて、そして何やら音がすごくてね。

兎に角うるさい。

そしてしばらくして止んでから、また声が聞こえてきてね。

「ちょっとそこの人!私と勝負なさい!私が負ければここから去ってあげるわ!ただし、私が勝ったらこの壁撤去してほしいわね!」

・・・・何か一方的な要求だなあ。

「何であんたと勝負せなあかんのだ!」

あ、言っちまった・・・・

「見ればわかる、あんただろう?この壁作ったのは。そして、あんたの両脇にいるのはエルヴィーラとウェンディだね!何なら3人で掛かってきてもいい。さあ!」

「話にならんよ!おっさんが勝てばあんたの身柄を拘束させてもらうよ?そしておっさんが負けても見逃してくれるんなら勝負を受けてもいいけど?」

「何だ骨のない奴だな!まあいいだろう、私が負けたら好きにするがいい。ただし!私が勝てばこの壁を撤去してもらうよ!」

・・・・撤去するって言ってもこの壁だけ。もう一つの壁はそのままだよ?

「おっさん戦いは嫌なんだけどなあ・・・・」

何かまた戦う事になっちゃったよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る