第226話 シュラハト連邦の女将軍
「おいシラカワ!何とかしろ!そして、インダルチャンス王国の国土を奪い返すぞ!」
おっさん、皇帝に呼び出され、会った途端いきなりこれだよ。
「何とかしろって・・・どうしろと?」
「お前の好きな美女・・・またしても行き遅れが出現したんだぞ!」
「あー何のこと?」
・・・・どうやら・・・・今おっさんの作った壁を突破しようと躍起になってるシュラハト連邦の将軍・・・・どうやらめっぽう美人の女性らしい。
もうね、おっさんの作った壁・・・・実は二重構造にしてて、一層目が破壊されても、二層目があるんだよ。
それでね、アフェールの兵士が目撃した所によると、シュラハト連邦を率いているのは女性で、これがめっぽう美人で目立つらしい。
女将軍なのかな?おっさんのイメージだと勇ましい感じを想像してしまうんだけど、遠巻きに見た感じだとほっそりしている小柄な女性らしく、ロングの髪を腰まで伸ばした、ちょっとおしゃれな動きやすそうな服装をしているみたいでね。
何やら”父の敵!”
とかいいながら壁を破壊しようとしてるらしい。
おっさんそんな女性のお父さんを殺した覚えはないよ?
まさかインダルチャンス王国の人間じゃああるまいし。
で、皇帝が言うには
「どうもな、見た目とは裏腹に、めっぽう強いらしい。こっちの兵士が束になってかかっても勝てないんだよ。そんな化け物じみた強さの相手はお前が一番だ、シラカワ!それに、年齢はどうも20代後半らしくてな。な、シラカワにうってつけだろう?」
いやいや何言っちゃってるの皇帝さん?
「えーいやだよ、あんたの息子にやらせればいいやんけ。」
投げ槍に答えたら・・・・
「もう戦わせたぞ!そして、しっぽを巻いて逃げたって寸法さ!」
「げ!クィンシー、おっさんの打った剣持ってたはずだろう?何で勝てないんだよ?」
「ああ・・・・お前は知らんのか?あいつらのパーティに一人連絡が付かないメンバーが居るって話、そいつだよ。しかも、エルヴィーラもそうだが、お前の所のウェンディ、あいつらより腕が立つらしくてな。どうにも分が悪いらしい。」
「・・・・ケガするやん。」
「そこを何とかするのがシラカワだろう?そして勝って新たな嫁を獲得してくれ!ここで勝てば侯爵間違いなしだ!」
「いや、辺境伯で十分だから!」
「・・・・なあ、頼むよ・・・・クィンシーで勝てなかったんだから、もう対応できるのお前しかいないだろう?俺とシラカワの仲じゃねえか、お義父さんの言う事は聞いとくべきだぞ?」
「かわいい息子にそんな危険な目にあわすのかい?」
「まあ、取り敢えず見てきてくれよ。」
「一応行ってくるよ。」
・・・・
・・・
・・
・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます