第228話 女将軍対おっさん

おっさん3人の連携とかした事ないからなあ・・・・

無難な1対1でするかあ・・・しかし、ちょっとあの女将軍、小さいよね?

150センチあるの?見た目では判断できないけどさ・・・・

何となくやりずらい・・・・


「どうしたの!早く来なさいよ!それとも怖気づいたのかしら?」

「なあ・・・・おっさんあんたと戦う理由がないんだけど?」

「あら?そんなこと言ってていいのかしら?私を放置しておけば、この街に被害が出るわよ?」

「それは嫌だなあ・・・・なあ、なんでこの国に侵攻してきたんだ?」

「・・・・私に勝ったら教えてあげるわよ!」

・・・・なんだろう・・・・戦闘狂だろうか?

「分かったよ、仕方ない・・・・相手になるよ。」

ちょっとおっさん、色々と収納カバンに万が一の為のアイテムをいくつか用意してね。おっさんが思ってるより強かったら大変だからね。


「おや、1人で戦うのかい?自信があるのかい?戦士と魔術師が折角いるのだから、補佐してもらえばいいのに。」

・・・・?魔術師?誰の事?

「・・・なあ、戦士はわかるけど、魔術師って誰の事だよ?」

「む!そんな事も知らずにあの2人を連れてきたのかい?ウェンディだよ。」

「えっ!ウェンディ魔術師なの?おっさんと戦った時って魔術使ってなかったよ?」

「何の事だか知らんが、あいつは魔術師、風のウェンディと皆は呼んでいる。」

「そんなの知らんがな。つーか普通に剣術凄かったよ?」

「ああ、その事か。彼女は努力家だからな。そして負けず嫌いだ。魔術師のくせにこの私に勝とうと必死に剣術を磨いたらしい。まあ無理だがな・・・だが、真に恐ろしいのは、魔術師でありながらこの私に肉薄する剣術を用いる事だ。」

「えーウェンディ普通に勇者並に強かったよ?」

「?勇者?知らないねえ。さあ、もういいだろう?始めようか?」

!!あれ?この女将軍が持ってる剣、おっさんソード(仮)じゃね?

「なあ・・・・ちょっと気になったんだけどさあ・・・・その剣、どこで手に入れたんだ?」

「ああ?ああ、この剣か!素晴らしい剣だな!誰が打ったかは知らないが、今まで見てきた中で一番の剣だな!打った本人の思いがあふれてきそうだよ!ああ、これはこの前クィンシーから奪ったやつだよ。」

・・・・何やってるのあの阿呆・・・・

「はーまた同じ剣でやりあうのか・・・・しゃーない。」

おっさん二刀流で挑む事にしたよ。

「な!ちょっと待て!何でこの剣と同じのを2本も持ってるんだ?おい、ちょっとその剣見せてみろ!」

「何で見せないといけないんだよ・・・・」

「いいだろう?減るもんじゃあるまいし。」

何言ってるのこの人・・・そして目を輝かせちゃってるよ。

「信じられん・・・・この世にこの剣と同じものが存在しているとは!貴様!どうやって手に入れた!」

「どうやってって・・・・クィンシーから聞いてないの?自分で打ったんだよ。」

「何!貴様が打ったのか!何てことだ・・・・私が勝てば、その剣もいただこう・・・・そして、もっと打ってくれ!」

「何さらっと勝負の報酬増やそうとしてるのだ?」

「いいじゃないか!それに、私に勝てば問題ないんじゃないかい?」

「負ける気ないくせに。」

「違いない。さあ、私の剣!こっちにおいで!行くよ!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る