第214話 ウェンディ・ターラントという女性 その3

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201話が、投稿ミスで抜けてました。

まだの方、一読お願いいたします。


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若いインダルチャンス王国からの移民?に紛れシラカワ商会に潜入しようとしたところ、この店の店主・・・エノーラとか言ったか・・・・がシラカワ領へ行く手立てを用意してくれ、その代わり他の娘さんを護衛してくれって・・・・隠してたけど、どうやって冒険者だと気が付いたのだろうと疑問に思いつつ、シラカワ領へ。

そこでは上手い事下着?の試作の仕事にありつき・・・・メーネアさまのおかげで一通り衣装の制作はできるようになっていたうえ、元々手先が器用なのと、こういった仕事に興味があった事。

そして・・・・シラカワ商会の下着・・一度購入して着けた所驚きの着用感が得られ、興味を持ったのもあり・・・・つい夢中で製作していたらしい。

そして、シラカワ領にたどり着き、作業を始めて2週間ほど経った時に丁度おっさんと遭遇したらしい。

この前後はおっさん金鉱にかかりっきりだった事もあり、インダルチャンス王国からの移民?難民?が多数いる事を知らなくてね。

当然工房に新しい人が入ってるのも知らず。

ウェンディにしても、仕事に夢中になってしまっていて、シラカワ辺境伯がどういった人物かよくわかってなく、そして工房の部屋で、できたての下着・・・もちろんベースが自分・・・を試着していた時に、男が今まで工房に来た事が一度もなかったので、油断してたけど、そんな折、よりにもよって下着姿の自分を見知らぬ男に晒してしまい、冷静になって考えればこの男がここの関係者・・・・もっと言うならシラカワ辺境伯だと気が付くはずなんだけど・・頭に血が上ってしまった所為か冷静な判断が出来なくなって、あの暴走劇をしてしまったらしくてね・・・・。

そして、思わぬ形で探し求めていたメーネアを無事発見、と言った所らしくてね。


うーん、色々突っ込みどころのある娘さんだけど、根はまじめなんだな。

「なあウェンディ、結果的には丸く収まってよかったじゃないかい?」

「そ・そうね。メーネアさまも無事見つかった事だし・・・まさか子供を産んでおられるとは知らなかったけれど・・・・」

「まあ色々あるんだよ。」

「色々ねえ・・・・ただのスケベおやじじゃないの?」

「そこは否定しないよ?」

そう言ってバスタオルをぺらッとめくったおっさん、つい、ついなんだよー?からかいたくなっちゃっただけなんですー

そして、おっさんの両頬には、モミジマークがはっきりと浮かび上がっちゃったよ。

「この変態!スケベおやじ!」

あ・・・全部見えてるよ?この娘さん、興奮すると自分がどんな格好してるか忘れちゃうんだな・・・・

「え・・・キャー見るなー!」ドゴッ

おっさん壁の向こうに吹き飛ばされちゃったよ。

そして・・・・

「おーい、ウェンディ、一応お湯にもう一度つかってから出たほうが良いぞ・・・・」

「ご忠告ありがとう・・・・」

素直に従って湯舟に入り直してたよ。

そしておっさんも隣に近付いたら、

「それ以上近付くな!けだもの!」

と言われちゃったよ。

いやー面白い娘だなあ。

「よし、そろそろ出ようか?店に案内したいしね。」

「あ・・・店!見てみたい!まだ全部見た事ないんだよね、ここの店。下着売り場ぐらいしか見てなくって。さあ、早くいくよ!」

あー何だー意外と力が強い・・引きずらないで・・・店は逃げないよ・・・・そして、振りかえるとお尻がフリフリ・・・・ウェンディ、尻隠してないよ・・・・

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