第213話 ウェンディ・ターラントという女性 その2

そして暫くしておっさん達が召喚、メーネア共々逃亡。

暫くしてウェンディにもこの噂が届き、真実を確認するためにインダルチャンス王国へ戻ったらしいんだけど・・・・

召喚の噂を耳にし、どうやら召喚した人間にメーネアが連れ去られたらしいと噂になって、必死になっておっさん達の行方を捜してたらしい。

そして、商業都市アフェールにそれっぽい人物を目撃したって噂を聞きつけたんだけど、丁度その時おっさんはインダルチャンス王国で生き残りの召喚者を奪還してる最中だったらしくてね。

ウェンディはおっさんの店を目前にして、インダルチャンス王国が・・・城が何者かによって襲撃を受け、国王以外家臣全員が奴隷落ち。そしてあろうことか国王は強制退位になり、しかも去勢。後はメーネアが面倒を見ていた弟が国王に。

そして・・・・元国王の衝撃的な告白・・・インダルチャンス王国の悪事と、メーネアが召喚者に連れ去られたと思ってたのが、召喚者によってメーネアが守られつつ身を守る為に脱出した事。

そして、その召喚者によって国王は捕らえられ、もう召喚できないように。

また過去に・・つい先ほどまで異世界より強制的に召喚を行い、スキルを奪って殺害。見目麗しい女性のみ性奴隷として生かし続けた事。

今回の襲撃は召喚者のうち脱出した人間が、生き残っていた召喚者の奪還、そして諸悪の根源であるインダルチャンス王国内部を崩壊させた事実・・・・。


ウェンディはこの召喚者は何者だろうと考えるようになったらしい。

メーネアさまを無事脱出させ、一国の悪事を晒し、事実上崩壊させてしまうほどの力・・・・。

召喚者とはそれほど恐ろしいのか、と。


そしてウェンディは色々考え・・・・

このままメーネアさまと接触してもこの召喚者がどういった対応を取るか分からない・・・・。そうこう考えているうちに、メーネアさまがどうやらアフェールから消えてしまったらしいと噂になって。

どうやら行きそびれていた店にいたらしく、その店はアフェールで一番勢いのあるシラカワ商会。

どうやらここの創業者が異世界よりの召喚者という事を突き止め、どうしようと考えているうちに、シラカワ商会に潜り込み、メーネアさまと接触する機会を模索し、召喚者の考えと人物の見極めをしようと決めたウェンディ。

そして・・・・この頃から、インダルチャンス王国に不穏な流れが。

反乱か、他国からの侵略か。

そして争いはもう勘弁してほしいと住民はどんどんセアリアス帝国へ逃げ出し・・・・反対の国が攻めようとしているという噂があるので、必然的にセアリアス帝国へとなるわけで・・・・

ウェンディはこの流れに乗って、自分と同じような年齢の娘たちとシラカワ商会への潜入・・就職?を模索し、どうやら最近街が発展しつつあるシラカワ領・・・・どうもこのシラカワ商会の創業者、セアリアス帝国の皇帝に気に入られ、伯爵の称号を受け、領地を得て・・・どうもフェンリルを討伐したとかとんでもない噂があったけど・・・・その領地にいるらしく、おそらくメーネアさまも今はそこにいるだろうと。

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