第132話 エルヴィーラを連れ、帰る

こうしておっさんとエルヴィーラの披露パーティ?後半は完全におっさんのシラカワ領への面談?になっちゃったけど、が終わった。


貴族の面々はそれぞれ領地へと帰っていったんだけど、おっさん、ロートレック公爵にゲートを渡したんだよ。


領地へ帰り着いたらゲートを使って誰かをよこしてほしいってね。

そうしたら、おっさん、今回のお礼がしたいので色々品々持ち合わせて、ロートレック公爵領へ向かわせてもらいたいって事になってね。


ロートレック公爵もゲートには強い関心があってね、二つ返事で到着したらすぐにそちらへ人を送るって事になってね。


先ずは安全を確認するのに使用人の誰か、ああ、たぶんメイドちゃんだろうけど、を送るって事でね。




さて、おっさんも戻りますか。


そう思ったら、皇帝から呼び出しがあり、


「おいシラカワ、俺に何かやらせようって魂胆だろうが、何やらかすつもりだ!ああ?」


「何処のチンピラだよ、まったく・・・・シラカワ領へのあらゆる職人の手配と、移民希望の人員の確認をしてほしいんだよ、あんたじゃないと駄目だろう、こういうの。」


「そりゃあそうだ。普通の人は自分の生まれ育った街から出ないからな、普通は。ただ、色々あって出ていきたい奴らもいるんだよ。そういうやつらがシラカワ領への移民を希望するなら案内してやるよ。」


「お、話が分かるじゃねーか、流石は皇帝様だな!」


「それ本気で思ってねーだろ!ってまあいい、シラカワ、帰るなら娘を連れてけよ、もうお前らは公認の夫婦なんだからよ!そして早く孫を連れて来い!」


「相変わらず無茶苦茶だな!まだ出来てもいない孫は連れてこれねーよ!」


「じゃあさっさとやッちまえ!」


「チョッ!実の娘に対してなんて事言うんだあんた!」


「なに言ってやがる、こちとら散々待ってるんだ!行き遅れてんだから、折角夫を迎えれたんだ、ならヤる事はひとつ!だろ?」


「あかん、駄目な奴がここにもいたよ・・・・」


「おい、心の声が駄々洩れだぞ、シラカワよ!」


「おっと、失礼・・・・」




・・・・


・・・


・・





「やっと夫婦なのですね、これからは旦那さまと呼べばいいのかしらね、旦那さま?」




おお、エルヴィーラに言われて気が付いたけど、自称妻達っておっさんの事バラバラに言ってるんだよね、ご主人さまとかダーリンとかあなたとか。


今後は領主としてメイドや侍女をたくさん迎え入れるから、ご主人さまは止めさせないといけないな。


ダーリンなんてもってのほかだ。ファートとサージュにも言っとかないとな。


うーん、どうするか・・・・旦那さまかあなたか・・・・おっさん貴族だしなあ・・・・。


旦那さまが良いかな?




身内のみの場合なら好きに言わせてもいいような気がするけど、いつ何時誰が来るか分からないし、ここは常に旦那様と言わせようか。




まあ、どうでもよい事も考えてるおっさんだったよ。




で、エルヴィーラの侍女をも引き連れて、おっさんゲートで領地へと帰ったよ。


あ、落ち着いたら店の方も顔出さないとね。

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