第131話 ようやく終わった・・・・

今日は兄2人は来てないらしく、流石に公爵家の面々が全員一緒に行動して何かあったら大変なので、留守番らしい。ロートレック公爵が万が一襲撃されて亡くなっちゃったら、残った兄が相続しないといけないけど、全員来ていて、全員死んじゃったら誰が継ぐの?なのだそうだ。


だからかな?大貴族の長男次男はほぼ来てなかったから。




今回有望そうな面々は、後に直接シラカワ領へ来てもらう事にしたんだよね。


流石に、領地にたどり着く実力ぐらいないとおっさん的にも心配になるしね。


武力を持ち合わせてなくても、そこは機転と知恵で来てほしいってのもあってね。


この辺りは問答無用でね。


尤も、帝都からシラカワ領までの道は既におっさんが整備して、通れるようになってるんだよね。細かい所はこれからなんだけどね。


それにもう、フェンリルも人間を襲わないし、危険はぐっと減っててね。


ただ、それは武力を持ち合わせていない女性には酷な話でね。


女性は馬車で来てもらうか、こっそりゲートで来てもらう事にしてるんだよね。


既に何人かの女性のメイド、侍女候補をロートレック公爵家の女性陣から聞いて本人に展開してもらっててね、早いよこの流れ、いつの間に?なんだけどね、来てもらう事になっててね。流石に大きな屋敷になるから、こういった女性陣もたくさん来てもらわないといけないしね。


で、ぶっちゃけおっさんもうこれ以上妻は・・・・って事でね、女性陣をおっさんの下に、と考えてる貴族の当主たちもそれはあんまり望んでないようで、実質はおっさんの家臣となる他家の貴族の息子たちに嫁がそうって魂胆らしい。


まあ、こんないいことも無いとね、家臣なんてやってられないんじゃない?って事で。



あーおっさん、こんなに家臣を領地に迎えるなんて考えてなかったから、家臣用の住宅を増築しないといけないな。


屋敷はデカいから、日当たりの悪くなる部分にもたくさん部屋を設けてるんだけどね、まだ足りんだろうね、と。後は結婚して子供を授かった家臣向けの住宅もね、作っておかないと。


やる事はいっぱいあるなあ。


貴族って領地を持つと色々面倒が起こるんだなあ。






で、家臣の事はこれで当面はいいとして、後は移民を考えてる普通の人なんだよね。


領地があっても住む人がいないと始まらない。元々人が住んでなかったシラカワ領だから、誰もいない。


どうやって誘うか・・・・。


そうそう、聞いた話だと、鍛冶職人や石工、大工等の職人たちは徒弟制度みたいなのがあって、小さい子供を引き取って、ちょっとした教育を授けて、自分達の仕事を手伝わすそうで、そのうち腕に覚えのある者たちが独立するんだそうだけど、もう既に住んでいる街の職人は間に合っていて、結構な確率であぶれてしまうらしく、そういった腕があっても独立できない職人達はかなりシラカワ領にきてくれるんじゃないかって聞いてね。


それはよい事を聞いたって感じで、どういった職人がいるのか、また来てくれそうなのかも確認する事になってね。


あーおっさんが気が付かない事もなかなかに気が付いてくれて、ロートレック公爵の息子、娘達には本当に感謝してるよ。


まあ、この辺は皇帝にも確認してもらうか。


シラカワ領に関しては皇帝にも色々言いたい事もあるし、やってくれないと割に合わないしね。




・・・・


・・・


・・


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