第122話 パーティの始まり
「なあオリアーナや?」
「何かな?ご主人さま♪」
「そういえばさ、S級の・・・何だったか、そうそう、クィンシーと従兄妹だっけ?」
「そうよ?」
「あいつも皇族なんだからさ、こう何とかならないのかい?」
「何をどうしたいのかしら?」
「もう妻候補は多すぎていらないよ・・・・」
「その事ね!大丈夫よ!貴族の妻は必要ね!それに、領地も広いし、店もあるし、各地に配置しちゃえば問題ないわよ?」
「オリアーナはおっさんが他の女を抱いたりするのは嫌じゃないのか?」
「甲斐性がないのに抱くのは嫌だけどね、ご主人さまは甲斐性あるし、問題ないわね!それに、貴族は早い事沢山子供を設けないと!」
いやいや、またそれですか、おっさんの感覚がおかしいのか?
「それよりね、ご主人さま?もし舞踏会だったらね、貴族の娘たちがね・・・・・」
・・・・
・・・
・・
・
なんだかんだで当日になったよ・・・・
結果舞踏会と立食パーティ兼ねてましたよ、まったく・・・・。
しかもご丁寧に奥にはラウンジみたいな個室?があって、込み入った話ができるようになってるんだよな。
で、おっさんエルヴィーラと常に行動を共にするんだけど、意外と貴族を前には皇族としての振る舞いがあるのかいたって普通なんだよね!あのエルヴィーラが!
最初はね、2人で大物貴族のあいさつを当たり障りなく受けてたんだけどね、流石は大物、侯爵やら公爵やら、一応おっさんより上の立場の貴族も・・・・あまりもの遠方じゃなければ全員来ていたらしく、おっさんに祝いの言葉をかけてくれたよ。舐めるように見ていったけどね。どんな奴か見極めようとしてるのか、敵か味方か見定めてるのか、親交を得ていたほうが良いのかどうか考えてるのか。
まあ、わからんけどね。
同じ立場の伯爵となると話が違ってね、明らかな敵意を感じるやつもいたし、フレンドリーに接してくるのもいたし、関心なさそうにしてるのもいたしね。
で、後は子爵とか男爵かな。流石に男爵は話しかけてこなかったけど、子爵はきたね。
何でこいつがって視線を飛ばして来るのもいたけど、おっさんに取り入ろうとしてる感じのもいたしね。
おっさん、この地に来てからまだ1年たってないのに自分達より上の爵位を得てるわけだから、気に入らないやつらもいるだろうし、それだけ一気に爵位が上がったのなら、自分達も勝ち馬に乗ろうって考えの奴もいる感じでね。まあ、この辺りは後々また動きがあるんじゃないかな?
ある程度おっさん達に話しかける輩がいなくなったと思ったら、この後舞踏会というのかな?が始まったよ。
先ずはおっさんとエルヴィーラが踊るわけだけど、おっさん踊りなんか知らんわ!
そう思ったらね、社交のスキルがあればすぐに踊れるんだって。あれ?確か十六夜のスキルに舞術ってあったけど、あれは違うのかな?舞台とかでの舞なんだろうか・・・・?
向こうもそう受け止めただろうなあ・・・・
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