第121話 オリアーナと打ち合わせ

そういえば、こういう時、聞ける人がいないな・・・・


メーネアちゃんはこの国の人間じゃないから微妙だな。


インダルチャンス王国だったら色々聞けたけど、参考にはなるかな?香苗ちゃんは・・・・論外だな。




エルヴィーラに聞けばいいのかもしれないんだけど・・・・彼女、自分の主観で何事も決めそうだから参考になるか怪しい。


十六夜たちは魔族だし、おそらく勝手が違うだろうな。


カトリーンもこの国に関しては頼りになりにくそうだしね。


なら、この国出身のオリアーナか?


商人の娘だけど、父親は皇帝と繋がってるから、貴族との接触はよくあっただろうし、パーティにも娘と一緒に行ってる可能性もあるしな。聞いてみようか?




「なあオリアーナ、皇帝のパーティなんだけどさ、どんなのかわかるかい?」


「あれ、ご主人さま、知らないのかい?」


「知るわけないだろ?いつ知れる機会があったんだ?」


「フフフ!そっかあ、ご主人さまでもわからない事があるんだね!てっきり知ってるかと思ったよ!」


「そんなんいいからはよー。」


「せっかちだね!焦っちゃうとベッドで嫌われちゃうぞ!そうねえ、エルちゃんとご主人さまの披露宴兼ねてるんだよね?あたい達のは兼ねてるのかしら?だったら立食パーティかしらね。場合によっては舞踏会?」


「どう違うんだか、わからんなあ。」


「そうね、立食パーティなら立っての雑談があるかしら。食事はあるものを好きなように取り分けて食べるのよね。お酒もいいのが出るね!ふふふ。」


「それで、舞踏会は?」


「舞踏会はねえ、普通は異性と踊るのよね。まあ、男同士で踊るのはね・・・・ちょっと違う人が喜びそうだけれどもね。今回は皇帝陛下の娘との披露宴だから、あまり娘さんと踊るという事にはならないのではないかしら?最も貴族からすれば、ご主人さまになら自分の娘をあてがって、繋がっておきたいと考えそうだから、この機に売り込みをかけるかもね!」


「その考えは常識なの?披露宴なのに、新郎に他の女あてがおうって考えが分からんよ。」


「ああら?貴族ってそういうのよ?新婦さんもね、自分の侍女を確保するのにどんどん来させる場合もあるわね。」


何ですかそれー


「あ、でもご主人さまは男の方がよかったのかしら?」


「冗談でもやめてくれよーおっさんノーマルだし!ただ、優秀な家臣は今後いたほうが良いんだろ?その辺どうなんだ?」


「そうね、伯爵ともなると、大勢の家臣が必要になるわ。そのあたりは貴族なら皆分かってる事だから、ご主人さまにはやはり、売り込みがあるはずね!」




色々めんどくせー


おっさんそんなに知らない人と話すの嫌だよ?


「うーん、誰が良いとか判断しにくいよな。誰か選んで、選ばなかったのがいると恨み言を言われ、おかしな行動に出る輩がいるかもしれないしなあ。」


「そうね、難しいわね。・・・・・ねえ、あっちでいい事したら、あたい良い事思いつくかもしれないわよ?」


「何だい、何か思いつきそうなん?」


「ふふふっ!じゃあいこっか、ご主人さま♪」


「ちょ、どこ行くん?つーか力強いぞオリアーナ、やめ、引きずるな!お前のその細い体の何処にそんな力があるんだ!あ、胸はなかなかあるか。」


おっさん、オリアーナに力負けしちゃったよ。


そして、ベッドでもね・・・・



・・・・

・・・

・・



オリアーナ、お尻が充実してる・・・・なんだよあの顔のつやつやは。


おっさんはげっそりしてしまったよ。




オリアーナ、何か手を打ってくれるみたいなんだけど、当日どのようなスタイルか分からないからその場で変更もあり得ると言ってたな。




まあ、穏やかにはいかんのだろうなあ。

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