第118話 シラカワ辺境伯の誕生

応急的な、必要最低限の事をした後、おっさん達は帝都プレジールのプレジール城へと戻ったよ。


おっさん達が早々と戻ったので皇帝も驚いてたな。


まさかこの短期間で今まで誰も討伐できなかったあの土地を、わずかな手勢で短期間で討伐しえたんだからね。だから皇帝は最初


「何だシラカワ、やっぱり無理だったか。残念残念。」


と討伐が失敗したの前提の声掛けだったよ。


だからおっさん、説明したよ。


「もうあの場所、大丈夫だから、あの土地もらっちゃうからね。いやーいい土地だよ。広いし平地ばかりだし、良い港になりそうな場所もあるし。」


「何!こんな短期間で討伐完了したってのか?出発してから一週間たってないぞ!」


なのでおっさん、カトリーンに頼んで、皇帝の側近を連れてったよ、空から。ゲート使うとわからないからね。


あ、もちろん帰りはゲート使ったんだけどね。




で、側近は


「陛下、事実でございました。もうすでにかの土地にはシラカワ辺境伯がいくつか建物を作っております。」


「マジか!こんなに簡単に討伐できるなら、ちょっと考えとけばよかったぜ!」


「陛下、残念ながらシラカワ辺境伯でないと無理だったでしょう。かの土地が機能すれば、辺境伯に任せても莫大な富が陛下の元に舞い込みます。」




そうなのだ。あの土地、交通の要所になること間違いなしだから、道を作って他の都市との往来が可能になれば、もう経済的な発展が相当見込めそう。


そうすれば、皇帝の所には黙っていても金が舞い込むし、おっさんのゲートが本格的に稼働すれば、もうそれは皇帝の所にさらなる金が舞い込む予定。


あ、ただこのゲート、人1人通すのが手いっぱいの大きさだからね、基本近距離の物品の運搬は今まで通りなんだよね。


まあ、おっさんの作った収納カバンが普及すればそんな苦労もなくなるんだけどね。


そうなったら、今まで運送で暮らしてた人々に、新たな職場を用意しないとね。




おっさんはこの時は軽く考えてたけど、後におっさんの収納カバンが多く広まったため、早急に対策を取る必要が出てきたんだよね。


でも、それはもっと先の話だったので、この時はおっさんそんなに深くは考えなかったけど。






さ、おっさん暫く忙しくなるよ。


先ずは道と港の整備かな。


あとは屋敷の建築。


屋敷はちゃんとした職人に任そう。一年近くかかるのかな?あの規模だと。


まあとりあえず住める場所は確保してるしね。




それとおっさん的に重要なのが、ずっと住むなら発電設備の充実なんだよね。


幸い、風もよく吹く場所があるし、海も近い所為か河川もあってね。水力発電も困らないな。


また風車建てまくって、水力発電のシステム構築しよう。


水力発電面倒だったんだけどね。あれが一番安定した電力あるから。




そしておっさん、自宅に顔を出した時、メーネアちゃんと香苗ちゃんから驚くべき報告を受けたよ。




”授かりました”


ってね。おっさん嬉しかったよ。


ここまで無我夢中だったしね。


日本に帰る手段も見つからないし。


なので、おっさん、素直に2人に祝福したよ。


この日は3人でお祝いをして、翌日に他の妻、妻候補?集めて報告もしちゃったよ。




あ、そうそう、おっさんがあの土地のモンスターの討伐を終わったのを皇帝が確認させた後、正式におっさんの土地、シラカワ領となったよ。で、この時正式におっさん、シラカワ辺境伯になったんだよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る