第98話 カトリーン・マルレーン・タチアナ・テレシア・ファン・ビューレン
おっさんがカトリーンとベッドで何やら戦闘?をしている頃、残ったトレイナー一家は、家族会議をしていたらしい。
らしいといっても、後からオリアーナから聞いたから分かったんだけどね。
まあ、言ってみれば、今後のシラカワ伯爵との付き合い方、みたいな。
今後最も伸び・注目を浴びる貴族の一つだから、トレイナー一家としては良くも悪くもシラカワ伯爵と心中する事になるから、一応確認のためどうするか、という話。
結局全員一致でシラカワ伯爵を全面的に支援し、伯爵の商取引を一手に引き受ける方向で決まったみたい。
伯爵ともなると、商人との取引も桁が違うので、かなりの縄張り争いがおこるみたいだけど、今回はもうおっさんはトレイナー一族の一員みたいな感じだから、トレイナー商会が取り仕切るのに誰も反対しないだろう、という見解でね。
まあ、そういった事はロニーさんに任せよう。流石頼りになるよ、おじさん!
そしておっさんは・・・・
ベッドにてカトリーンに撃沈されてしまったよ。
そしてこのカトリーンなんだが・・・・
<名前:カトリーン・マルレーン・タチアナ・テレシア・ファン・ビューレン>
<種族:竜族>
<年齢:1421>
<性別:女の子>
<職業:竜姫>
<力:無限>
<体力:底なし>
<知力:普通>
<精神力:普通>
<俊敏:人:普通 竜:遅い/飛行時高速>
<魅力:恐ろしく高い>
<運:ない>
<保有スキル:ブレス・飛行・格闘術・魅了・話術・身体強化・変身(人・竜化)>
<称号・賞罰:王女・シラカワのペット>
そう、女の子だったんだが・・・・夕方には、”女性”に変わっていたよ。
・・・・
・・・
・・
・
妾の名はカトリーン・マルレーン・タチアナ・テレシア・ファン・ビューレン。
残念な事じゃが名前が長すぎるのじゃ!その所為で殆どフルネームで呼ばれた事がないのじゃ!
失礼な奴らじゃ!
今日も護衛のじいじらと領地を見回っておったんじゃが、突然、違和感があったのじゃ。
何事?と思うたが、何やら周りが光っておっての。
何やら罠を踏んだかえ?そう思うたが既に手遅れでな、気が付けばどこぞのダンジョンの中じゃった。しかもご丁寧に竜化の状態でな。
じいじらも一緒に来たのは幸いじゃったが、何やら別のドラゴンが人間共と争って居るようでな。あっという間に周りのドラゴンは駆逐されおった。
この冒険者、強い!そう感じた時にはすでに妾らももう巻き込まれておってな。
気が付けばじいじ共も倒されておってな。あっという間じゃった。
こ奴らはなかなかに高位の冒険者じゃな。
まだ妾の鱗はしのいでおるし、あ奴らの魔術も防いではおるのじゃが、妾の体力が持たん!
だんだんと動きが遅くなってしもうてな。
このままでは妾も危ない!そう感じたのじゃが、その時突然壁が目の前に出現してもうた。敵の放った土魔術の様じゃが、これが全く壊れれぬのじゃ!信じられぬ!
ドラゴンの力をもってしても、たかが土壁が壊れんとは、この魔術を放った奴、何者?
そう思うたんじゃが、妾に異変が。
むっ!これはいかん!抵抗せねば・・・・抵抗しきれぬ!これはテイムかえ!ドラゴンをテイムしようというのかえ、こやつは。
「ナニ?ヤメテ?ナニスン・・・・・・ノ・・・・・?キャー・・・・」
駄目なのじゃ!抵抗できぬ!このままでは・・・・
「ソンナ ワラワガ ニンゲンゴトキニ トラワレルトハ ムネン・・・・」
じいじよ、無念じゃ、許せ・・・・
気が付けば、こやつ、妾の”主”となっておった。
強そうには見えぬのじゃが、簡単にドラゴンをテイムできるような奴でな、恐らくはこの中で一番強いのであろう。
訳が分からぬまま争いに巻き込まれ、妾は捕らわれたのじゃ、無念じゃ・・・・
しかし、主は相当強いのであろうな?
妾が生き残るのを許してくれるのならば、是非とも主との間に子を成したいものじゃ!
そして・・・・散々こき使われてしもうた後、ようやくその時が来たのじゃ!
流石に主も妾に対し悪いと思うたのじゃろう・・・・事実ひどい扱いじゃった・・・・
何やらオリアーナとトレイナー一家と話があった様じゃが、終わって出てきた時は隙だらけじゃったのじゃ!今じゃ!
主を捕まえるのに成功した妾は、妾の部屋に主と2人っきりになる事が出来てのう、ようやく主に女にしてもろうたのじゃ!
ベッドでの攻防は激しかったのじゃが、ここで遅れを取っては女が廃る!見事勝った妾はのう、もう此処では書けんようなあんな事やこんな事をいたしてな!
うむ!あれはよいのう、見よこの肌を!艶々であろう!何だか腰のあたりも充実なのじゃ!これはもう、毎晩主に願わねばならぬ!
だがどうじゃ、何故主よ、逃げる?2人で致そうぞ!
毎晩シラカワの悲鳴が夜な夜な聞こえたとか聞こえなかったとか・・・・
・・・・40超えたら1日1回が限度だよ?2回も無理!あいつら底なしかよ・・・・
あ、また奴が来た! ・・・・ あー! ・・・・・・あーーーーーーーーーっ!!!!!!
このような事がひと月ほど続いたそうな・・・・
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