第67話 おっさん、ドラゴンをテイムする

「はっ!たあ!やあ!」


「・・・・ふっ ・・・・はっ」


またあの2人が・・・・先を争うように戦ってるよ。


以前に因縁があったのかいな?


で、おっさんの横にはファートとサージュが。


「ダーリン、あの女、気を付けて。恐ろしく強いから。」


「そうなのよ。私達もやりあった事があるのよね。で、さっきもみんなやられちゃってるし。で、あの女の髪飾り、マジックアイテムだから気を付けてね。認識阻害のやつだから。」


「じゃあ鑑定でみた十六夜は違うのかい?」


「何か隠してる。」


「そうなのよね。私たちの魔術ですらわからない何かなのよね。でも今はダーリンの奴隷だから必要以上に心配しなくてもいいのかしら?なんてね、ふふっ。」



・・・こいつらもなんか隠してるよな。まあ、謎多き美女ってのがちょっとそそるんだけどさ。


そうこうしているうちに他とは違う雰囲気の場所に出た。


「ご主人さま、ここです。ここの真下がこのダンジョンの最深部。」


「マジで!俺ここ何度か来てるけど、ここが最深部と思っていたぜ!」


「普通の人はここでドラゴン退治して宝物を獲得しておしまい。まさかこの下に何かあるとは気が付かない。」


「そうなん?おっさんにはわからんよ。」



で、目の前には先ほど倒したドラゴンよりも立派なのが沢山いた。いすぎじゃね?



先手必勝と言わんばかりにおっさんの剣を3人が同時にとお!と放ってめっちゃすごいエネルギーがドラゴンたちに向かっていったよ。


バタバタと倒れていくドラゴン達。


そしておっさんの土魔術でドラゴンを囲い、ファートとサージュが魔術で次々と倒していく。


あまりの一方的な展開におっさんも驚きを隠せなかったよ。


あんなデカくて強そうなドラゴンがバタバタと。


?奥に小柄なドラゴンがいるけど、やたらガタイのいいのに守られてる?


「あれは・・・・ご主人さま、あのドラゴンはテイム可能です。」


「そうなの?でもドラゴンテイムしちゃっても普段どうすんのさ。」


「テイムされたドラゴンは人化可能なので心配ありません。」



何たる驚き!護衛にいいな。でも、この流れじゃまた女か?


もうお腹いっぱいだよ。


あ、護衛っぽいドラゴン、十六夜と、エルヴィーラが倒しちゃったよ。


残るはあの一匹か。



うわ!ブレスかよ!


土壁!



S級が挑んでるが・・・・なかなか強いな、あのドラゴン。あ、エルヴィーラも行ったけど、鱗が硬すぎるのか、おっさんの打った剣でもはじかれてるぞ!さっきまではダメージ与えられてたのに。



ファートとサージュが魔術を使ってるけど、それもはじいてる!どんなけー


でも、動きが遅くなったな。


疲れてるんか?


「今です、土壁で囲って近づいて下さい。」


「何で?」


「近付かないとテイムできません。」


「そうなんか?」


「私もテイム持ちですから。」


とりあえず従っとくか。


って、おお!暴れてるなあ。っと壁に来たけど・・・


「ドラゴンは知能も高いので、しっかり意識してテイムのスキルを発動して下さい。小物の時のように無意識にはテイムできません。」


おおお?こうか?むむっ・・・・・・  ナニ?ヤメテ?ナニスンノ?キャー・・・・ 


何か頭の中に入ってきた・・・・


「今です、我に従えと念じて下さい。」


”我に従え、ドラゴンよ”


こうか?


ソンナワラワガニンゲンゴトキニトラワレルトハムネン・・・・


「成功です、ご主人さま。」


おおお、これでおっさんもドラゴンテイマーか?で、ドラゴンに騎乗すればドラゴンライダーってか?


そこには、おっさん達が討伐したドラゴンの死体と、裸で倒れて動かない妙齢?の女性の姿があった・・・・


また女かよ!


おっさん的には30前後女性とか大好物なんだけどね、そういった年齢集まりすぎ!


「ご主人さま、鼻血が出てますよ?」


はっ!思わずガン見しちゃったよ。きれいな肌だけど、所々不思議な光沢を放ってるんだよね。


取り敢えず着るものを取り出して、後は十六夜に任せて、ダンジョンの最深部へ向かったおっさん達だった。


もちろん、ドラゴンの死体は回収したよ?素材としてかなりの高額で買い取ってくれるそうだから。

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