商業都市アフェール

第31話 おっさん一行商業都市アフェールに

・・・・目指す街の名前は商業都市アフェール。


セアリアス帝国第二の都市で首都よりも商業が盛んらしい。


首都の名前は・・・・忘れちゃったけど、こちらは職人が多数いるらしく、色々な産業があるらしい・・・・しかも目指す商業都市アフェールとは隣の都市らしく、まあ、乗合馬車で2日、騎乗して駆ければその日のうちにたどり着ける距離らしい。どうすっかな・・・・




まあ、当初の目的の脱出はかなったから、あとは元の世界に戻れるか探る必要があるけど、長引きそうな気配があるからちょっと腰を落ち着けたいところかな。






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乗合馬車で移動して2日目、出発しようと思った所、身なりの良い商人風のおじさんと同席する事に。どうやら商業都市アフェールに住んで店を構えているらしく、この街には取引の都合で宿泊していて、今回おっさん達と同じ馬車に。


ちなみに昨日はおっさん達とは違う街から来たらしい。


「商業都市アフェールですか?ええとこですよ。商人がたくさんおりますし、交通の要ですからいろんな物が集まってにぎやかな所ですよ」


「それはいい事を聞きました。」




・・・・このおじさんの名前はロニー・トレイナーと言うらしい。トレイナー商会という店を構えているらしく、手広く商売をしているらしい。


よかったら街に着いたら寄ってきませんかと言われちゃったよ。流石商売人。・・・・どうやら本気で誘っているらしく、紹介状をもらっちゃったよ。もらえるもんはもらっとこう。


「暫くは街に滞在すると思うので、落ち着いたら是非行きますよ。」


「絶対来て下さいよ!シラカワさんは何か不思議な感じがするんで、商人としての直感と言いますか、長い付き合いになる予感がしますよ。」






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無事にアフェールに到着し、トレイナーさんとも別れて冒険者ギルドに。


ここで護衛をしてくれたパーティとも別れる事に。おっさん助かったよ。ありがとう、みんな!


どうやらしばらくはこの街に滞在するつもりらしい。


大きな街なので依頼も多く、モンスターやダンジョンも近くにあり、冒険者の拠点としてもよいらしく、しかも当面はお金もあるので不自由なく暮らせるらしい。




そして、トレイナーさんに宿もお勧めを教えてもらってて、勧めてもらった宿に行ってみるとどうやらトレイナー商会が運営している宿らしく、紹介状を見せるとかなり安くしますよ!との事。うれしい事に小さいながらも風呂があり、普通宿には風呂はないのが当たり前であるのはごく一部の高級宿のみなのでこれは風呂好きのおっさんにはうれしいし、女性陣もうれしそうにしてたな。




ようやく落ち着いて3人になった訳だが・・・・


「ここまで連れてくださり感謝の言葉もございませんわ。どうやってお礼をしたらよいか、感謝ですわ!旦那さま、ありがとうございます!」


と何か興奮しているのかメーネアちゃん微妙に言葉がおかしい。


「白河さん、ありがとう。まだ旦那さんって言ったほうが良いのかしら?これからはどうするんですか?」


「2人とも、本当に無事でおっさん嬉しいよ。これでやっと落ち着けるけど、まずはこの街の事を調べ、今後の身の振り方も決めないとね。」


「そうですわ。わたくし、もう姫ではありませんので、どうしたらよろしいでしょうか、旦那さま。」


「うーん、まあ、そのあたりは後々考えていこう。おっさんもどうしたらいいかわからないし。」


「私たち、このままお別れですか?こんな知らない世界で独りになるのは嫌です・・・・」


「香苗ちゃんがよかったら、日本に戻るか、こちらに居続けないといけない場合でも、おっさんは香苗ちゃんを見捨てたりしないよ」


「あ、ありがとう・・・・」






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あ、あかん、2人の風呂上がりの姿見たらムラムラってなってきた。いかんいかん。おっさんも風呂入って落ち着いてこよう。




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相変わらず両隣には美女2人が。これは試練ですか?この状況で生殺しですか!おっさん寝れないよ・・・・・いかん、ここはアイテム作りで落ち着こう。


その前に、メーネアちゃんのスキル、”識別”とおっさんの”鑑定”はどう違うんだろうね。あと漠然と魔術とか出てるけど、どんなのが使えるんだろうね。




おっさん、日本に帰れるんだろうか?


あ!おっさん、帰るのに使えるか微妙なスキルがあるし、おいおい試してみようかな?


万が一があるといけないから人のいない所で。






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さあ、朝だ!おっさん達はどこに行きつくのかいな。


「メーネアちゃん、香苗ちゃん、おはよう!」


新たな1日が始まった。

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