第30話 国境を越える
・・・・あっけなく国境を越えたよ。ひょっとしてメーネアちゃんが顔バレかと思ったんだけど、何事もなく砦?関所?を通過できたよ。おっさん安心したよ。
まあ、おっさん商人という事で、メーネアちゃんと香苗ちゃんは妻扱いで、顔出さなかったのもよかったのかな?
国境を超える乗合馬車がないので、自前の馬車がなければ皆歩きのようで、裕福そうな商人風の人や冒険者っぽい人々が互いの国境を行き交いしてる。
歩く事およそ1時間、ようやくセアリアス帝国の国境へ。
別にお金を取られるでもなく、すんなり入国できた。
何か壮絶な追いかけられての逃走劇を想像してたけど、ちょっと拍子抜け?
てっきり国境付近でインダルチャンス王国の兵士が待ち伏せしてると思ったんだけどな。
そんな事もなく夕方にはセアリアス帝国の街へ到着。とりあえず逃げ切った・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「依頼達成です、ありがとう!そしてみんなおめでとう!おっさん感謝だよ!」
「こっちこそ感謝だよ!危ない事もあったけど、ものすごく実入りの良い依頼だったし!」
「色々と見た事もない物ももらっちゃったりして、本当によかったのかしら?」
「流石異国の商人だわ!」
「道中の飯旨かったよ!」
・・・・道中、2度キャンプになったんだけど、ここで香苗ちゃんが大活躍!
調理のスキルがあったからなのか、作ってくれた料理がおいしいのなんのって。
単純に肉や野菜を焼いたりシンプルなスープのはずなんだけど。
妙に片付けの手際もよかったし、香苗ちゃん、いい奥さんになれるよ、きっと。
おっさん独身であと20歳若かったら絶対ほっとかないよ・・・・相手にされなさそうだけど。
冒険者ギルドに向かい、依頼達成の手続きへ。
国が違っても冒険者ギルドのネットワークがあるらしく、あっさり手続きが完了。
護衛をしてくれていたパーティは早速依頼金を受け取り、12人で分けたらしい。
おっさんはその間情報収集を。
まだここは国境に近いから。できればもう少し離れたいんだよね。
話を聞くと、乗合馬車で2日ほどの所にかなり大きな街があるようで、取り合えず商人ならその街に一度は行ったほうが良いとの事。
どんな街なん?
で、その街まで先ほどまで護衛をしてくれていたパーティが再び護衛をしてくれる事に。
一応、依頼を出しておくか。
まあ、知らないパーティに護衛を頼むよりは安心なんだけどね。
まあ、実際向こうがどう思ってるかにもよるかな?
ああ言ってくれてたけど、こいつうぜえとか・・・・思ってないよね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます