第6話 何このスマホ?

 ・・・・あかん、そろそろ限界や、トイレ行かせてほしい。

 目立つが言うか正直に言うか?

 そう思っていると、ポケットに入れているスマホが振動しはじめた。

 ・・・・あ、目覚ましか?どれどれ、スーッとな。

 ??何か画面に見慣れない表示が出ているな?なんだこれは?

 間違って何かネットの検索をしてしまってたか?何々、??さっきの腕輪みたいな絵が出ているな。

 で?


 <名称:強奪の腕輪>

 <効果:対象の相手に装着し、呪文を唱えれば相手のスキルを強奪できる。この間相手の身体能力は著しく下がる>


 ・・・・!?

 何だこりゃ?



 <種類 :魔道具>

 <素材 : 不明>

 <製作者: 不明>

   ・

   ・

   ・ 

   ・


 ・・・・あ?何これ?え?え?どういう事?


 ・・・・あ、やべ、話聞きそびれた・・・・やばい奴やん、これ。

 もうスーツ組が何人か腕輪しているぞ。

 なんかすげーふらついているやん。

 ・・・・どっか連れていかれた。


 ・・・・やばいやばいやばいやばい!考えろ考えろ考えろ!お!スマホ、確認しよか。

 えっと、お、どれどれ、あれ、これ香苗ちゃんやん。


 <名前 :杉浦 香苗すぎうら かなえ>

 <種族 :   人間>

 <年齢 :   25>

 <性別 :  女の子>

 <職業 :  労働者>

 <力  :   弱い>

 <体力 :   貧弱>

 <知力 :   高い>

 <精神力:   低い>

 <俊敏 :   普通>

 <魅力 :   高い>

 <運  :   普通>

 <保有スキル:調理・裁縫・調合・清掃・運転・社交>

 <称号・賞罰:ミス〇▼大>


 ・・・・何だこれ?何処から突っ込めばいいかわからんが性別、女の子って何?

 年齢は・・・・25歳か、見た目通りだな・・・って違うわ!

 つーか何でスマホにこんなの表示してんの?しかもこれ色んな意味でいいのか?


 ・・・・ここは考えないといけない。

 時間を稼がなくちゃ。

 よし、決めた!トイレ行こう!

「トイレ行きたいから案内してくれないか?」

「む、トイレ、トイレとは、我慢できないか?」

「ムリムリ。ここに来た時点でしたかったんだ。さっさと済ませるから連れてってくれ。」

「しかし、誰か手が空いてる者はいないか・・・・?」


 ・・・・言ってしまった。

 だって我慢できないんだもん。

 あのまま我慢していれば漏れる自信あるぞ。

 まあそんなの自信満々に想って実際漏らせば大惨事間違いなし、だ。

 さて、どうなるか。

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