第3話 拠点の充実化と基本スキル
3日目の朝。
今日は夕方までに最低限食料を安定して得るために畑を作りたい。
小屋は安全地帯のおよそ三分の一ほどを使って建ててしまった。残りの土地の半分くらいを畑にしてしまおう。
木製のシャベルと石のクワをクラフトし、土を耕していく。耕した地面を3分割するように溝を掘り水源ブロックを設置していく。
CAWOではこの形で畑が機能したはずである。チェストボックスからパンの小麦の種と芋を取り出し適当に植えていく。ゲーム内では1〜2日という凄まじい速さで成長し、収穫できた。この世界でもそうなのかはわからないが、ものは試しである。
次は小屋の中に戻り、竈門と調理台に向かう。昨日手に入れた『毒沼の古竜の肉』を調理してしまうのだ。
調理台のクラフトウインドウにスライドさせると『竜の干し肉』が。竈門では『竜の保存肉』が作成可能のようだ。
クラフトウインドウに入れ、開始を選択するだけで作ることができる。ただ、肉は大量にあるため全てを調理するには時間がかかりそうだ。時間はかかるが放っておくだけで良さそうなのでそれを待つ間ステータスをもう少し確認することにした。
ステータスといっても、筋力、技量、体力、魔力、運はレベルアップで1つづつランダムに上がるだけなので任意でいじることはできない。
特に運はかなり上がりにくく、レベルが10上がるうちに1つ上がれば良い方だったように思う。
まぁ毒沼の古竜をあんな倒し方をしてしまうあたりもともと運が上がりやすい体質?なのかもしれない。
次はスキルツリーである。ひとつレベルが上がるとスキルポイントを1得られる。現在214ポイントもあるが、57はレベルアップ分でわかるのだが残りがわからない。かなりの量である。
しかし考えてもわからないのでスルーしておく。
スキルツリーとは基本スキルの『すっぴんスキルツリー』と『クラフトスキルツリー』のふたつ。それと何かしらの条件を満たすと現れる職業スキルツリーなどがある。
現在は基本スキルツリーの2つと『毒沼の古竜スキルツリー』がある。
『毒沼の古竜スキルツリー』はおそらくあの亀のような竜を倒したことで得られたのだろう。
すっぴんスキルツリーからだが、これは3つの枝がある。
strength(ステータスの筋力◎、体力○が増える)
energie (ステータスの体力△、技量△、魔力◎が増える)
endurance (ステータスの体力◎、筋力△、魔力○が増える)
初めは全てゼロからスタートとなる。
上がるのに必要なスキルポイントは全て共通で0→1には1ポイント。1→2には2ポイント。2→3には3ポイントと増えていき、9→10には10ポイントが必要になる。
クラフトスキルツリーだが、現状特別なクラフトも出来ないし、たちまち必要ではなさそうなので今はスルーしておく。
問題は『毒沼の古竜スキルツリー』である。これも3つの枝に分かれている。
毒沼の古竜の鱗
毒沼の古竜の蛇
毒沼の古竜の加護
効果説明などない。CAWOにもこんなスキルはなかった。攻略サイトにも載っていなかった。
この世界オリジナルのスキルなのか、レアスキルなのか…。
名前から察するにここのエリアは毒沼だと思われる。加護は上げておいても良さそうだ。一気に10まで上げておいた。
毒耐性や無効効果があれば良いが、他にスキル上げでロックされているクラフトが解放されることもあるのでそれを期待したのもある。
あとはすっぴんスキルをそれぞれ5まで上げておく。最低限のHPなど耐久力は欲しい。
CAWOでは掘るのが楽しくてレベルやスキル上げはほぼしていないので手探りとなる。ビビリなのでいざという時のためにポイントは残しておきたい。
調理を待つ間ステータスを確認したがわからないことだらけなので、今後情報を探すことにする。
ちょうど腹も減っているのでできたばかりの『竜の干し肉』を食べたよう。食えるのかな…。
「うっま…!!!」
予想外にかなり美味い。例えるなら柔らかいビーフジャーキーのような食感で、肉の旨味がかなり濃い。ビール欲しいですね。
瞬く間に食べ終えた。しかしひとつだけで我慢をする。山ほどあるし腐ったりもしないのだが、ケチなのだ。
いつか町など集落を探す時に持っていくことにしよう。もったいないかるね。
おそらく明日には畑の作物も収穫できるはずである。
しばらくはそれで凌ぐとしよう。辺りもすっかりと暗くなった。今日はここまでにしてもう休むとする。
風呂とまでは言わないけどシャワーくらいは浴びたいな、と考えながらベッドに潜り込んだ。
3日目終了。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます